町長のつぶやき

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早いもので一年の締めくくりの時期となりました。

本年は、新型コロナ感染症も第5類となり、国内では様々な活動が急速に回復してきました。一方で、海外では隣国ロシアによるウクライナ戦争は収まらず、新たに中東において国と武装勢力の衝突が始まるなど世界的な困難な状態が続いております。

そのような中、本町では1月の大雪から始まり、致命的な台風被害はありませんでしたが、6月と9月には前線による線状降水帯が発生し、例年より災害復旧事業が格段に多い年でありました。また弘法大師御誕生1250年記念大法会をはじめ、関連する多くの行事が金剛峯寺を中心に行われ、加えてインバウンド(訪日外国人旅行)の急回復を受けて多くのお客様で賑わった年でもありました。大変であった約3年余りをひとまず乗り越えることができたのではと思う毎日です。

来年の夏には学びの交流拠点が完成し、秋には新施設の運用が始まります。小中学校としての教育環境は勿論のこと、今までの公民館活動に加えて沢山の交流が生まれるような空間になるように住民の皆様と共に進めてまいりたいと思います。また移住者が増加傾向の富貴地区では、一定数の児童生徒の在籍が見込める事や複数学年にわたることから、来年度に高野山小学校富貴分校を富貴小学校として開校するための議案を12月議会に提案し、休校としていた富貴中学校については、令和8年度4月再開を目途として準備作業に入りたいと思います。

そして、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を迎えます。これまでの様々な取り組みを検証し、次の時代を担う子供たちにしっかり繋げる節目の年になればと思います。

町民の皆様におかれましては引き続き「うがい、手洗い、換気」を心がけご自愛ください。

そして良き年をお迎えください。

～世界が少しでも平和に、災害が少なく、多くの笑顔があふれる年になりますように～

2023.11.9記

高野町長　平野 嘉也