新年あけましておめでとうございます。
町民の皆さまには、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、日頃より町政へのご理解とご協力をいただいておりますことに、心から感謝を申し上げます。
昨年は、新型コロナ感染症の第5類への引き下げや訪日外国人旅行客(インバウンド)の入国者数の上限制限撤廃により、様々な活動が回復しました。また、弘法大師御誕生1250年の節目の年となり、宗祖弘法大師御誕生記念大法会や関連した様々な特別行事、御誕生を祝う「青葉まつり」や50周年「ろうそくまつり」の盛大なる開催、高野町青少年団体連絡協議会も50周年を迎え、賑わいを取り戻した記念すべき1年となりました。
一方、線状降水帯による災害が多い年となり、頻発化する豪雨災害に対し、さらなる防災対策の強化を考えさせられる年ともなりました。また、長引く紛争の影響により物価高や原油高が続き、私たちの暮らしに直撃しています。昨年末より生活応援事業として、灯油・お米購入の助成券の配布を行っていますが、少しでもお役に立てていただければと思います。
さて、本年は「教育」が一新する年となります。教育行政としては、学びの交流拠点整備事業において高野山こども園が完成し、去年4月から新しい園舎でスタートしました。残る小中学校舎や体育館、図書館等の7月竣工にともない、9月より高野山小学校・中学校は新しい学び舎でスタートいたします。また、移住者が増加傾向の富貴地区では、子どもたちが増えたことにより、分校としていた富貴小学校を4月に開校します。さらに富貴中学校の令和8年度再開に向けた準備を進めていきます。今後も、移住定住者が増え町のさらなる活性化に繋がるよう、高野町で住んで教育を受けたいと思える環境づくりによりいっそう取り組んでいきたいと考えています。そして、文化財行政としては「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録20周年を迎えます。また、金剛峯寺本坊の12の建物が新たに国の重要文化財へ指定されることが決定しました。先人の方々から現在へと引き継がれたかけがえのない数多くの文化財・世界遺産をこれからも守り育てていくために、次の時代を担う子どもたちにしっかりと繋いでいけるような節目の年にしたいと思います。
来年は「大阪・関西万博」となりますので、さらに国内外から多くの方にお越しいただき、高野町を通じて日本の歴史・文化を世界に発信していきたいと考えています。
結びになりますが、皆様にとって辰のごとく力強く飛躍する年になりますよう、ご健康とご多幸を心から祈念いたしまして、新年のあいさつと致します。
高野町長
平野 嘉也
<この記事についてアンケートにご協力ください。>