町長のつぶやき

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3月議会では提案した全議案等を承認いただき、いよいよ新年度のスタートです。
その議会で示した施政方針の一部をお伝えしたいと思います。

◆課題の多い交通に関して
GWや紅葉時期等に発生する激しい渋滞を緩和するために、デジタル技術を活用し現在ある駐車場をより有効活用ができないか、またパークアンドライドの実証実験で得たデータを基にした新たな施設整備の必要性や可能性等を新年度より金剛峯寺をはじめとした町内の関係機関、公共交通機関、県等と協議していく場を設けていきます。

◆公共施設の整理と整備に関して
今年度は、公共施設の集約化のスタートとして進めている「学びの交流拠点」が完成し、夏過ぎから全館運用が始まります。子どもたちの学び舎としての機能は勿論のこと、全世代の住民が交流できる空間になるよう、住民の皆さまと一緒に進めてまいりたいと思います。そして約10年をかけて計画的に、旧小学校・中学校校舎や中央公民館周辺の施設の除却とその周辺整備、役場庁舎等の耐震補強化等を進めていきます。

◆法定外税の導入
導入に向けての協議を平成30年に開始しましたが、コロナ禍により中断しておりました。現在の町人口で年間約150万人を超えるお客様を迎えるには多くの課題があります。
公衆トイレ等の上下水関係、消防関係(主に救急体制の確保)、診療体制維持、道路などのインフラ整備や文化財保護への取り組み等、持続可能な参拝観光地として安心して多くのお客様を迎える事が出来るよう財源の確保が必要となってきます。そのようなことから2028年度以降に導入できるように、町内事業所や公共交通機関そして国や県と協議を進めていきます。

◆金剛峯寺前を昔のような公園「広庭」に戻す
昭和の始め、時代の要請により現在のように整備されましたが、多くのお客様の憩いの場として安全に配慮した空間になればと思い、10年後に開催される「お大師さま御入定千二百年御遠忌大法会」に向けて金剛峯寺前の改修に着手していきます。これから数十年、100年先のまち並み形成の基となればと思います。

※施政方針とは、町政運営に対する基本的な考え方や予算案及び主要な施策について述べたものです。通常は3月の第1回町議会定例会において施政方針演説を行い、その年度にどのような町政運営を行うか示します。全内容は高野町ホームページの議会議事録で見ることができます。

住民の皆様におかれましても引き続き「うがい、手洗い、換気にマスク」を心がけご自愛ください。

2024.3.21記

高野町長　平野 嘉也