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高野山の伝統文化1

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和歌山県高野町

日本仏教の聖地「金剛峯寺」のお坊さんのおはなし

◆御斎(おとき)について
今回は高野山の伝統文化として今もなお行われている御斎にまつわる内容についてお話ししてまいります。
ここでいう御斎とは、寺院で行われる法事の先師年忌や高野山の学道(がくどう)に関わる行事、その他儀式などに付随して、主催者がそれらの行事の招待状の【手札(てふだ)】を配布し、当日出仕した僧侶やその親族等に対し、亭主と給仕人によって食事が振舞われる宴席のことを指します。
大方世間的には忌事などの仏事の際に食事を振舞うことを指す場合が多いと思いますが、高野山では祝い事の仏事も多々あるため、一般的に言われている概念と少し異なるかもしれません。
さて前置きはこのくらいにして、この御斎はいわば精進料理のフルコースなのですが、実は主催者・招待者それぞれにドレスコードやマナーなどの決まりがあることをご存じでしょうか?
僧侶については山内寺院か山外寺院かによって装束が異なり、山内寺院の場合には平衣とよばれる普段着に当たる空衣(うつほ)と五条袈裟という法衣を着用します。それでは山外寺院はというと黒衣(場合によっては色衣(しきえ))と如法衣(にょほうえ)と呼ばれる七条袈裟を着用することになっています。
在家者の方々については、スーツや和装などの正装で参列するきまりとなっています。
次回は御斎にまつわる僧侶の所作などをご紹介する予定です。 つづく

問合せ:高野山真言宗 総本山 金剛峯寺
【電話】0736-56-2012

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