役場と遠隔地をオンラインでつなぎ、役場に行かなくても保健師の指導が受けられるマルチタスク車両。1月10日(金)富貴地区で行われた体操教室に初めて利用され、その時の様子等を保健師の中川さんに伺いました。
◆初めての遠隔での保健指導はどうでしたか?
あいにくの大雪のなか、4名の方が参加してくださいました。富貴地区の参加者と、本庁の保健師がオンラインで対面し、体操前の血圧チェックなどを行いました。その後、体操教室は作業療法士が実施し、参加者の体操の様子をオンラインで拝見させていただきました。
◆サービスを終えて感じたことは?
富貴地区の場合、往復の移動時間等に約半日を要しますが、マルチタスク車両(以下マース車両という)を活用することで本庁での保健師としての業務が可能となり、非常に大きなメリットだと感じました。
デメリットは、画面上のみで参加者を拝見することとなり健康状態の把握が対面時と比較して難しいという点です。そのデメリットを補うためには、画面越しに様子を見ていて気になる参加者には途中で声かけをしたり、事後に電話・訪問するなどして、対面できないために発生する課題を解決していく必要があると感じました。
◆今後の課題は?
他の地区で1月の健康相談に赴いた際に、「今後はマース車両で伺うこともあるかも」と告知をしました。そのときの住民の方の反応は「さみしくなる。でも、仕方がない。保健師さんの人数も限られているし。集まる住民の数も少ないし」や、「面白そうやんか」など賛否両論の意見が聞かれました。
限られた人員の中で、住民の方への最大限の質の高い保健事業の展開ができる方法を探っていくためには、私たち保健師に求められていることを見極めていくことがこれからの課題だと感じています。
これらの課題等もありますが、質の高い保健福祉サービスが提供できるよう、またマース車両が幅広く活躍できるよう、職員一丸となって取り組んで参ります。
問合せ:住民健康課 保健衛生係
【電話】0736-56-5600
・車両については
企画公室
【電話】0736-56-2932
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