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高野山の伝統文化2

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和歌山県高野町

日本仏教の聖地「金剛峯寺」のお坊さんのおはなし

◆御斎(おとき)について
前回は高野山の伝統文化として御斎についてお話ししましたが、つづいて御斎にまつわる内容をお話ししてまいります。
さて、精進料理のフルコース、御斎にはいくつかのルールやマナーがあるということで、まず、お客様(招待者)のお出迎えから始まります。基本的にお寺の玄関は高位の僧や、貴賓など位の高い方々のためにあるもので、普段それ以外の方々の出入りは小玄関や昇降口(階段状の落ち縁)からする決まりになっています。室内履きに履き替えていただき、まず指定された控室へ案内します。控えにお通しし着席されるのをみてお菓子とお茶をお出しするのですが、この時に僧侶の所作のひとつ「足捌(あしさば)き」が登場します。これは相手に挨拶や何かを渡す際にお互いの距離をとるための動作で、法会の際に願文や梵音具(ぼんのんぐ)を配する際も、これを行います。
これは後に食事が始まる際、配膳の手順としても一部行われており僧侶の身のこなしの中でも基本として初めに習うもののひとつです。次回は御斎にまつわる僧侶の所作などをご紹介する予定です。つづく

問合せ:高野山真言宗 総本山 金剛峯寺
【電話】0736-56-2012

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