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私と盆栽

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埼玉県さいたま市北区

令和7(2025)年、大宮盆栽村は開村100周年を迎えます。
名品盆栽の聖地と知られる大宮盆栽村は、国内外から多くの愛好家が訪れます。また、区内には公立では世界初となる大宮盆栽美術館が開設され、北区は盆栽と密接な関係にあります。
こうした中、世界に誇る盆栽文化を継承し、次代へつないでいく活動をしている方々がいます。そこで、盆栽や活動に込める思いを伺います。

■廣田敢太(ひろたかんた)さん
盆栽家。藤樹園所属。25歳。19歳で盆栽の道へ入る。日々研鑽を積むとともに、市内や都内ホテルでのデモンストレーションやSNSを使って若い世代に盆栽の魅力を伝える。

ザ・リッツ・カールトン東京での大宮盆栽のデモンストレーションを終えたばかりの廣田さんにお話を伺いました。

◇お疲れ様でした。
世界一のホテルの品格に見合うよう、各盆栽園から一級品を集めることにも神経を使いましたが、3年間もコラボレーションができたのは異例のことで、非常にありがたいことでした。

◇大変な活躍ですが、この道へ進んだきっかけは?
盆栽の“ぼ”の字もない環境で育ちましたが、親戚の紹介で藤樹園に来ました。何かをデザインして形にすることが好きだったので、この仕事が性に合っていると感じて弟子入りしました。

◇盆栽に関わったことがない方へ伝えたいことは?
先ず盆栽に触れていただきたいです。一つ手元に置くだけで、見え方、触れ方が変わってきます。それと若い世代の方は、家に置く緑やホビーとして楽しむというように、盆栽の捉え方が変わりつつあるのを強く感じます。ここ数年でSNSや動画配信アプリなどの発達で、需要の変化が起きていると思います。

◇これから目指していることは?
大宮盆栽村を発展させたいです。世界一のブランドとして誇りに思えて、地元の方にも「やっぱり大宮盆栽だよね」と言っていただける存在にしたいです。それと来年に控えた開村100周年をどう盛り上げるかも大切です。100年続いてきた先人の思いや歴史を大事にしつつ、後世に伝えていかなければなりません。

◇廣田さんにとって、盆栽とは?
浪漫です。小さな鉢でも数十年生きて様々な景色を見て、今ここにあることが浪漫であり、その価値を引き出し、引き上げていくこの仕事も浪漫であり、作品としての評価をいただくのも浪漫です。樹齢450年という盆栽も誰かが毎日水をあげてこなければ存在できません。それ自体が尊いと思います。重責もありますが、450年生きた木に私がこの後50年の新しい歴史を作り、この木が見ていない景色を見せることになります。そこが浪漫ですね。

問合せ:北区役所コミュニティ課
【電話】669・6020【FAX】669・6161

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