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私と盆栽

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埼玉県さいたま市北区

令和7(2025)年、大宮盆栽村は開村100周年を迎えます。
名品盆栽の聖地と知られる大宮盆栽村は、国内外から多くの愛好家が訪れます。また、区内には公立では世界初となる大宮盆栽美術館が開設され、北区は盆栽と密接な関係にあります。
こうした中、世界に誇る盆栽文化を継承し、次代へつないでいく活動をしている方々がいます。そこで、盆栽や活動に込める思いを伺います。

勤務先の大宮盆栽美術館で、ガイドを終えたタートンさんにお話を伺いました。

■ハリー・タートンさん
大宮盆栽美術館勤務。イギリスのチェシャ-州出身。27歳。JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)を活用し、令和3年に来日。外国語教育の充実や地域の国際交流を図る国際交流員。国内外を問わず、盆栽の魅力を発信している。

◇盆栽との出会いは?
来日前にも盆栽の存在は知っていましたが、日本文化を表すもの、鉢で育てる小さい木、という程度の認識でした。国際交流員として大宮盆栽美術館に赴任しなかったら、出会うことはなかったと思います。

◇国際交流員としての業務内容は?
大宮盆栽美術館の資料の翻訳、公式ホームページやFacebookなどのSNSを通じて、日英2か国語での情報発信をしています。また、昨年から始めたインターナショナル・ギャラリーガイドにも注力しています。以前から当館の学芸員がガイドを行っていましたが、来館する外国人により深く盆栽を知ってほしいとの思いから、展示作品の見方や見どころ・魅力を英語で解説するガイドを新たに始めました。原則、毎週金曜日の午前と午後に1回ずつ実施していて、毎回5~10人程度の方にご参加いただいており、好評です。

◇外国人に盆栽は人気?
盆栽は外国人にも人気です。来館者の中でも、外国人は特段熱心に鑑賞している姿をよく見ます。日本で学んだ“盆栽”を自国に持ち帰り、その国の風土に合った植物を盆栽に仕立てていることが面白いです。例えば、オーストラリアではユーカリの盆栽が見られるなど、バラエティに富んでいます。また、育成や管理の仕方、飾り方なども、日本のやり方・流派を踏襲する人もいれば、その国の文化を取り入れてカスタマイズする人もいます。それは、盆栽がかつて中国から日本に広がり、日本文化に触れて変化してきた流れと同じです。そのような広がりに、盆栽の今後の可能性を感じます。

◇タートンさんにとって、盆栽とは?
芸術です。雄大で尊い自然を、限られたスペースの中で表現しているのが魅力です。日本の精神をよく表していると思います。季節や天気によって様々な表情を見せてくれる盆栽は、私にとって生きている“芸術”です。

問合せ:北区役所コミュニティ課
【電話】669・6020【FAX】669・6161

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