瑛九(えいきゅう)≪春≫
1959年 油彩、カンヴァス 60.7×72.7cm うらわ美術館蔵
絵画制作に限らず写真や版画、美術評論などマルチに活躍し、日本の近代美術に大きな足跡を残した瑛九(本名:杉田秀夫╱1911-60年)は、画業の充実した時期を浦和で過ごしました。本作は最晩年に制作された作品の一つ。黄色と青色を基調にした、ほぼ濁りがなく澄み切った色の粒や微細な点が、密度を濃くしたりふわふわと漂うように広がったりしながら画面中を彩っています。
(うらわ美術館 松原)
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