「地域ゆかりの作家」と「本をめぐるアート」をテーマにしたコレクションを行ううらわ美術館。現在、改修工事のため休館中ですが、休館中もはたらく美術館の「うら」側、のぞいてみませんか。
■美術品輸送レポート~収蔵作品大移動!~
現在行っている空調設備改修工事では、収蔵庫や展示室の空調が止まってしまいます。そのため、作品は温湿度が一定の外部の美術品倉庫に預けています。今回は、その引っ越しの様子を一部ご紹介します。
美術品は油彩画や日本画、彫刻、版画等、それぞれ材質や構造が異なり、どれも繊細な取扱いが必要です。破損や紛失なく輸送し保管するため、準備は昨年秋より始めました。まず、一点一点の状態を確認することから始めます。そして輸送中の微振動に耐え安全な保管ができるよう、各作品に合わせた梱(こん)包を行いました。2,000件以上の作品と向き合うこと数か月、ようやく年明け、学芸員とプロの美術品輸送スタッフとが協力しながら外部倉庫へ搬入し、地震対策を施し収納を終えました。
今秋、空調工事が終わり作品を美術館に戻す際にも、一点ずつ点検しながら慎重に作業を行う予定です。現在も定期的に保管状態の確認を行いながら、すべての作品が無事収蔵庫の元の棚に戻るよう気を配っています。
(うらわ美術館 山田)
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