「地域ゆかりの作家」と「本をめぐるアート」をテーマにしたコレクションを行ううらわ美術館。現在、改修工事のため休館中ですが、休館中もはたらく美術館の「うら」側、のぞいてみませんか。
◇うらわ美術館空調設備改修工事現場レポート その2
昨年11月に開始した空調設備改修工事では、屋上にある設置場所への搬出入用エレベーターがないため、クレーン車を使って部品の搬出入を行い、屋上での解体・組立作業を実施しました。
空調は美術館にとって大切な設備です。24時間365日、展示室や収蔵庫内の温湿度を一定に保ち美術作品を虫やカビによる被害から守っており、当館では22度・55%を目安に設定しています。そのため、空調設備を入れ換えたら終わりではなく、慎重に温湿度の調節を行うために、1か月ほど試運転の期間を設けました。このレポートが掲載される頃には外部の倉庫に保管していた美術作品を迎えられる環境になっていることでしょう。
長かった休館も終わり、10月から開館いたします。11月16日からはリニューアルオープン企画として「THE新版画版元・渡邊庄三郎(わたなべしょうざぶろう)の挑戦」展を開催いたします。毎回好評をいただいている浮世絵に関係する展覧会です。皆さんにお楽しみいただけるよう鋭意準備中ですので、ぜひお越しください。
(うらわ美術館 梶)
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