歴史さんぽ 百二六

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「旧陸軍造兵廠川越製造所」のその後

福岡中央公園から上福岡図書館、福岡中学校、上野台小学校、ふじみ野市役所、上福岡郵便局、イオンタウンふじみ野、民間の工場のあたりには、かつて「旧陸軍造兵廠川越製造所」(通称・火工廠)という工場がありました。東西約500メートル、南北約1100メートル、面積は約16万5000坪(約55万平方メートル)と東京ドーム約12個分の広大な敷地で、昭和12(1937)年から昭和20(1945)年の終戦までの8年間、戦争に使う爆弾の部品や銃弾などを造っていました。
終戦後、この広大な火工廠跡地をどのように再利用するかが課題となりました。大学の誘致なども試みられましたが実現はしませんでした。昭和33(1958)年に日本住宅公団による住宅建設が決定し、昭和35(1960)年には上野台団地が完成します。その後、工場の誘致も相次いで実施されました。これらを契機として、多くの人が移り住み、人口が増加したことで都市化が進み、現在の街並みが形成されていきました。
火工廠の施設や建物群は新たな土地利用によって取り壊され、今ではほとんど残っていませんが、民間の工場を囲うコンクリート製の壁の一部と敷地を示す石杭、街路樹などにその面影を残しています。

上福岡歴史民俗資料館
≪ACCESS≫
・長宮1・2・11
・上福岡駅東口から徒歩20分、ふじみん号Aコース「福岡小学校前」下車徒歩1分
・開館時間は午前9時～午後4時30分(月曜日と年末年始を除く)

問合せ：上福岡歴史民俗資料館
(【電話】049・261・6065)