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歴史さんぽ 百二五

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埼玉県ふじみ野市

『100年前の大震災』

ちょうど100年前の大正12(1923)年9月1日に、神奈川県西部を震源とする関東大震災が起こりました。現在でも、この大震災当時の人々の様子や役場の対応(農産物の斡旋販売所の閉鎖など)の記録が残されています。
当時の手紙には、東京見物に行ったが焼け野原になっていたこと、この地域でも揺れが激しくて立ち止まることができなかったことなどが記されています。また、養老橋の古市場側の護岸コンクリートのひび割れの様子を描いたスケッチや都内を撮影した写真の絵葉書などの記録も残されています。
こうした大震災に関する記録のほか、市内の建造物にどのような力が加わったのかを旧上福岡市の市史編纂(へんさん)事業で現地での調査や聞き取りなどにより検証を行いました。福岡河岸の建物や石垣、中福岡、下福岡の民家の屋根のゆがみ、壁の剥落や瓦の落下などが見られました。特定方向へ落下や剥落が起こっていることから、南側からの突き上げや新河岸川直下の断層面の揺れの影響があったことなどがこの事業の検証で判明しました。このような大震災の影響について検討することは、将来の防災を考える上で大変参考になります。
上福岡歴史民俗資料館では、これらの記録や調査成果をまとめた「関東大震災!そのときふじみ野は?」を9月10日(日)まで展示しています。ぜひお見逃しなく。

上福岡歴史民俗資料館
≪ACCESS≫
・長宮1・2・11
・上福岡駅東口から徒歩20分、ふじみん号Aコース「福岡小学校前」下車徒歩1分
・開館時間は午前9時~午後4時30分(月曜日と年末年始を除く)

問合せ:上福岡歴史民俗資料館
(【電話】049・261・6065)

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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