『大井小学校一五〇年物語』
大井小学校は今年開校一五〇周年です。明治5(1872)年発布の「学制」で、各地に学校の設立が求められ、明治7(1874)年2月に大井小学校が開設しました。
明治12(1879)年には、大井・苗間・亀久保の3校が連合し「大井町苗間村亀久保村連合公立旭学校(あさひがっこう)」を現在の地に設立します。校名を決める会議は夜を徹して続き、ついに東の空に朝日が昇る様子を見て、「旭」にしてはとの意見で決まったと伝わっています。
校舎は川越城内の米蔵を払い下げてもらい使用しました。屋根にあった三つ葉葵(みつばあおい)の紋のある鬼瓦(おにがわら)は「旭黌(あさひこう)」の額とともに市の指定文化財に指定されています。
明治9(1876)年の就学調査によると、大井小学校の区域では、118人の子どもの内、男34人、女5人、計39人が学校に通い、就学率はわずか33%でした。
大正期に入ると、生徒数は500人を超え、就学率はほぼ100%に達しました。一〇〇周年を迎えた昭和49(1974)年には生徒数1418人に達しますが、一五〇周年を迎えた令和6年8月現在は404人です。
旧大井村役場では、大井小学校開校一五〇周年を記念し、特別展示を10月23日(水)から11月27日(水)まで開催します。
旧大井村役場
≪ACCESS≫
・苗間34・6(大井小学校敷地内)
・ふじみ野駅東口から徒歩15分
・ふじみん号Cコース「大井上宿」下車徒歩3分
・開館時間は午前9時~午後4時30分(月曜日は休館)
問合せ:上福岡歴史民俗資料館
(【電話】049・261・6065)
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