『福岡河岸記念館物語』
新河岸川の舟の運航、舟運は、約400年前の寛永15(1638)年の大火で焼失した川越の仙波東照宮の再建資材を船で運んだことが始まりと言われています。その後安永2(1773)年に三之助(江戸屋)、半兵衛(吉野屋)、門左衛門の3軒の船問屋が公認され、そのうち門左衛門の船問屋の株を天保2(1831)年に七代目仙蔵が借り受けたのが、福田屋の始まりです。その後福田屋は、この建物がある高台に移り住み、明治時代の初め頃に主屋が建てられ、明治30年代に文庫蔵が建てられました。
主屋には、帳場や金庫部屋などがありました。帳場は荷物の受け付けなどをした場所です。金庫部屋には鉄格子があり、主屋の入り口は格子戸と板戸、揚げ戸で三重にしており、明治商家の厳重さがうかがえる建物です。
離れは、明治33(1900)年頃に来客接待用に建てられ、シタン、コクタン、タガヤサンという南洋の高級木材を用いた豪華な建物です。
現在は、福岡河岸記念館として福田屋の建物を一般公開しています。晴れた日にはさいたま新都心や筑波山が見えます。
福岡河岸記念館へぜひ足をお運びいただき、趣のある建物や景観をご堪能ください。
特別公開日:12月14日(土)、3月8日(土)・22日(土)
無料公開日:毎年5月18日(国際博物館の日)、11月14日(埼玉県民の日)
入館料:100円(小・中・高校生50円。特別公開日は高校生以下無料)
開館時間:午前10時~午後4時(月曜日休館)
※年末年始の休館期間は、22ページをご覧ください。
福岡河岸記念館
≪ACCESS≫
・福岡3・4・2
・上福岡駅東口から西武バス「南古谷駅」行きで「城北埼玉中学・高等学校」下車徒歩3分
ふじみん号Aコース「川崎」下車徒歩3分
問合せ:上福岡歴史民俗資料館
(【電話】049・261・6065)
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