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自治体の皆さまへ

≪特集≫ふじみ野市消防団(2)

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埼玉県ふじみ野市

●会社員⇔第7分団 星野 昂樹(ほしの たかき)さん
○本業と消防団入団のきっかけ
都内の警備、ビルメンテナンス会社で営業をしています。消防団に入団したのは、令和5年4月です。私の父が地元の消防団に入団していたので、その影響を受けたと思いますが、自らの意思で入団を申し込みました。私はふじみ野市が地元ではないので、自分が暮らす地域のコミュニティに参加したいという思いも大きかったです。

○消防団に入団してよかったこと・大変なこと
良かった点は、憧れの消防服に身を包めたことと消防車の運転ができたことです。幼いころ、消防団の活動をしている父が格好いいなと思っていましたので。貴重な経験もできるので、楽しいです。大変なことは専門用語が多いことですね。自分の仕事の用語と似ているので勘違いして、動作を行ってしまったことがあります。

○消防団のイメージ
入団前は、年上で自営業の方が多いかなと思っていましたが、実際は年齢の近い方が多く、皆さん親切で接しやすかったです。いろいろな職業の方がいることにも驚きました。

○家族から一言
平時からお祭りでの警備や歳末特別警戒での巡回などさまざまな活動をしていることに驚きました。息子も消防車の「カンカーン」という警戒音が聞こえると「パパがんばれ~」と応援していますし、市の総合防災訓練で初期消火訓練にも参加しました。息子にも消防団の活動を身近に感じてもらえたらいいなと考えています。

ふじみ野市消防団は、団本部、10の分団、女性消防団、機能別消防団で構成されています。
分団は、団員3人~11人で構成されています。各分団には管轄区域がありますが、火災時などの緊急時には、全分団が出動して活動に当たります。

◆消防団ヒストリー
消防団の歴史は古く、江戸時代に町火消として発足したといわれています。町火消は、将軍吉宗が命じた大岡越前守によって組織された、町組織としての火消組でした。各火消組に「いろは」などの名前を付けたことで、名誉を競って働く精神が生まれ、消防の発展に貢献しました。
明治時代になると、町火消は東京府に移管され、消防組と改められ、その後、内務省や東京警視庁に移されるなど、消防組織は変遷しました。全国的には、公設消防組は少なく、ほとんどが自治組織としての私設消防組でした。
昭和時代に入ると、国際情勢の悪化に伴い、国防体制の整備が急がれます。消防組とは別に昭和5年に誕生した防護団が設立されました。防護団は法令に基づくものではなく市町村長によって任意に設置される団体で、消防組員が兼務していることが多く、昭和14年には警防団令が公布され、消防組と防護団を合体させた警防団が発足しました。警防団は、警察の補助機関として水火消防業務に加えて防空の任務も担うようになります。
戦後、米国調査団の報告により、警察と消防の分離が勧告されました。昭和22年には、消防組織法が公布され、消防が警察から分離独立するとともに市町村の責務に移されます。その後、昭和23年に消防組織法の一部を改正する法律が施行され、消防組織法に根拠を置く「消防団」が誕生し、「自分たちの地域は自分たちで守る」という精神を常に引き継いで現在に至ります。

◆「地域を守るためにあなたの力も貸してほしい」
ふじみ野市消防団 団長 島田 智之
地域住民の皆さまには平素より当消防団に対しご協力を賜り感謝申し上げます。
当消防団は、令和7年で結成から20年を迎えます。団員は、「自分たちのまちは自分たちで守る」という理念のもと、自らの仕事をしながら、地域に密着して活動しています。
近年、火災だけではなく、風水害が頻発化、激甚化しています。また、首都直下地震など大規模災害が発生するとも言われています。そのような災害に対応できるよう、風水害対応研修、火災防御訓練、ポンプ操法など消防本部との連携や分団の体制強化とともに、女性団員の活躍も推進しています。
団員の減少が課題となっています。私たちとともに、地域の安全・安心を守るために活動いただける方をお待ちしています。

◆「地域防災のリーダーとして必要不可欠な消防団」
入間東部地区事務組合消防本部 消防長 中川 一諭
ふじみ野市消防団の皆さまにおかれましては、郷土愛と地域への献身の精神に基づき、生業の傍ら昼夜を分かたず消防団活動にまい進されておりますことに敬意を表しますとともに、その活動を支えていただいているご家族や職場の皆様にも深く感謝申し上げます。
昨年1月に発生した能登半島地震など未曽有の大災害ほか、武力攻撃等の事態においても消防団は重要な役割を担っており、消防防災のリーダーとして地域に密着した消防団の存在は、安全・安心な地域社会を形成する上で必要不可欠です。
消防団と消防署が一致団結し、地域住民の期待に応えるようご尽力いただくとともに、ふじみ野市消防団のさらなる発展をお祈り申し上げます。

◆あなたも消防団員になって一緒に活動しませんか 消防団員募集!
ふじみ野市消防団は、団員を募集しています。
このまちと、このまちに暮らす人たちの安全・安心を守るために、皆さんの入団をお待ちしています。

▽入団資格
ふじみ野市、富士見市、三芳町に在住・在勤・在学する満18歳以上で、心身ともに健康な男女

▽主な活動内容
・火災や地震、台風などの災害が発生した場合、消防署と連携した消火活動や救助活動
・火災予防の広報活動
・専門的知識や技術を習得するための消火訓練、救助訓練

▽身分
非常勤特別職の地方公務員

▽待遇
・一定額の年額報酬と災害出動や訓練に参加した場合に出動報酬を支給します。また、5年以上の勤務に対しては退職報償金を支給します。
・消防活動中の負傷などに対しての公務災害補償制度があります。
・消防団の活動に必要な制服や活動服などを貸与します。

申込・問合せ:入間東部地区事務組合消防本部警防課
(【電話】049・261・6659)

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問合せ:危機管理防災課
(【電話】049・262・9017)

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