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みよし歴史探訪

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埼玉県三芳町

■文化財は語る 第四回 伝統的な建築工法(1)
古民家建築には、現代の建築とは異なる伝統的な構造や工法が数多く見られます。日本に古くから伝わる木組みの柔軟性が活かされた、地震に強い家造りの一端を紹介します。

○金物を使わない木組と免震構造
古民家の構造材を建てあげていく際には、釘や金物を一切使わずに木材の小口(こぐち)を刻んで組み合わせる継手(つぎて)や仕口(しくち)を駆使し、主要な柱材は「ほぞ」と「ほぞ穴」により繋がれています。まさに木を組んでいくという表現がぴったりなのです。
また、柱の途中に穴を開け、貫(ぬき)と呼ばれる板を横に通す「貫構法」も古民家の特徴です。貫を差し込んだ後には外れないように「コミセン」と呼ばれる木製のくさびが打ち込まれ、柱と貫がしっかりと固定されます。これにより建物が一体化され、地震で大きく揺れても建物全体で揺れを吸収することができるのです。さらに、建物の基礎となる礎石と土台は固定されておらず、大きく揺れた場合、礎石から土台がずれることによって揺れを逃がし、柱が折れて倒壊することが無いような作りになっています。

問合せ:文化財保護課
【電話】258-6655

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