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特集 令和6年度三芳町施政方針(3)

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埼玉県三芳町

◆15 農業の活性化
○維持・発展
世界農業遺産に認定された「武蔵野の落ち葉堆肥農法」の情報発信に努めます。6次産業化や農業塾の開催により、多くの人に三芳町の農業の知恵や自然・文化に触れてもらい、将来の農業の維持・発展を推進していきます。

◆16 高齢者福祉
○活動する地域づくり
フレイル予防では、東京大学の協力を得て、サポーター養成やフレイルチェック測定会を開催し、地域での予防を進めます。また、認知症の人が暮らしやすい地域づくりに向けて、当事者などの意見を取り入れて地域の支え合いを進めます。

◆17 障がい者福祉
○思いやり・支え合う
あいサポート運動の推進に関する連携協定締結10周年を記念して、マレーシアからろう者のバティックアーティストを招きます。作品や経験をもとに講演会や交流を行い、東京2025デフリンピックの機運醸成を図ります。

◆18 観光振興の推進
○訪れた人が笑顔になる町
国土交通省が各地の庭園を観光資源として登録する「ガーデンツーリズム登録制度」について、協力者の拡大と認知度向上を図ります。旅行会社と連携したツアーの構築や関係者との意見交換を行い、世界農業遺産のまちをPRします。

◆19 疾病対策
○療養やドナー制度への支援
AYA世代(15~30歳代)が、がんに罹患した場合に利用できる在宅療養支援サービスを整備します。また、骨髄移植ドナー制度助成については、確認検査から退院後の健康診断までを網羅できるように、助成日数を拡充します。

◆20 道路環境の整備
○円滑な交通環境を
唐沢小学校~県道三芳富士見線までの通りの道路用地取得を進め、用地取得済みの一部区間については道路をつくる工事を実施します。町内にある橋については、点検結果を踏まえた長寿命化修繕計画の更新をします。

◆21 公共交通
○さらなる改善を
地域にとって望ましい公共交通の姿を考え、計画を策定します。ライフバスの路線再編や新たな交通システム等を検証し、利便性向上に取り組みます。公共交通利用補助制度を継続し、高齢者の運転免許証自主返納を支援します。

◆22 通学路・避難路の安全
○交通安全・地震への対策
路面標示の新設や修繕などにより、通学路のさらなる安全対策を進め、藤久保地内では、新たに自転車通行空間の整備(ナビマーク設置)をします。地震への対策のため、住宅やブロック塀の耐震化や撤去の助成をします。

◆23 地域防災
○いざという時のために
地域防災計画と業務継続計画を改訂します。防災に関する協定を締結した団体と平常時から交流を行います。防災講座については行政連絡区や防災士の皆さんの意見を聴き、自助・共助の意識が向上するよう啓発を行います。

◆24 行政事務の効率化
○資源・コストの削減
決裁文書をデジタル化します。テレワークを推進するため「文書管理システム」を導入します。「勤怠管理システム」を導入し、勤務時間の適正化を進めます。「AI議事録音声テキスト化ツール」を導入し業務の効率化を図ります。

◆25 申請手続の簡素化
○住民サービスの向上
「書かない窓口」の対象をすべての住民異動手続きに拡大します。行政手続のオンライン化については、今後も手続数を増やし、来庁負担の低減をめざします。フリーWi-Fiを公民館内に導入し、住民サービス向上を図ります。

◆26 施設の集約と維持
○安心して住み続けられる町
藤久保地域拠点施設の整備については、実施設計を進めるとともに、建設の工事に着手します。「立地適正化計画」をもとに、藤久保地域拠点施設などを中心に都市機能の集約と維持を図り、安心して住み続けられるまちをめざします。

◆27 緑の保全
○豊かな環境を守る
環境基本条例の策定に取り組みます。「みよしフォレストシティ構想」をロードマップに基づき着実に進めます。トラスト14号地隣接の町有林のうち約1,000平方メートルに対して、萌芽更新による平地林再生事業を実施します。

◆28 上下水道
○安定供給と耐震化
下水道の中継ポンプ場動力盤を更新します。水道事業をとりまく状況の変化に対応するため「水道ビジョン」を改定します。また、竹間沢東地区で継続している耐震化のための配水管布設替工事は令和8年度までに完了見込みです。

◆29 脱炭素への取り組み
○環境にやさしく
町内5か所にEV充電器の設置を行うとともに、庁用車に電気自動車2台を導入しました。今年度は、さらに公用車のEV化を進めます。また、町が一体となって脱炭素社会実現に向かうため、市民会議などの導入を図ります。

■おわりに
3月10日、関越自動車道三芳スマートICフルインター化事業が完成し供用開始となりました。
これも、ひとえに関係者の皆さまのご協力の賜物であり、心から感謝申し上げます。
一方、三芳スマートIC周辺地域では、平地林が開発によって流通倉庫などに変貌している現実もあります。人類の社会経済活動が進展する中で、当地域においても「プラネタリー・バウンダリー」が一気に加速化されてしまうのではないかという憂慮の念が沸き起こってきます。
こうした地球規模の課題解決のため「環境保全」と「開発」という相反する活動のベクトルを一つにしたのがSDGs(持続可能な開発目標)です。ヨハン・ロックストローム氏らは、SDGsの17の目標を「生物圏」「社会圏」「経済圏」の3つに分類し、ウエディングケーキのように重ねて説明しています。
あらためて私たちは、この「SDGsウエディングケーキモデル」をまちづくりの根幹に置き「三芳スマートICフルインター化」と「世界農業遺産認定」の二つの主要施策を関連付けて進めていく必要があります。
麗しき武蔵野の「まほろば」を未来の子ども達に継承することが、私たちの使命です。それは、私たちの祈りです。
奇跡は長くは続かない。「プラネタリー・バウンダリー」が迫る中で、日々失われていくものがあります。強い意志と覚悟とビジョンをもって力を合わせて、奇跡を確固不動なものに「まほろば」を未来の子ども達に継承していかなくてはいけません。
令和6年度施政方針より

施政方針の詳細は、町のホームページをご確認ください。

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