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特集 目線95cmのまちづくり(2)

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埼玉県三芳町

■子どもたちの笑顔が国と国をつなぐ
世界には様々な国があり、様々な人がいて、様々な考え方があります。
その中で、子どもの幸せは世界共通です―。子どもの幸せを推進する国との国際交流のお話を参加者たちに聞きました。

子どもにやさしい町を実現するには、町の子どもたちの個性を大切にする必要があります。町は広い視野を持ち、自分の意見に自信を持って提案できる子どもを育てるため様々なプログラムを用意しています。その1つが国際交流です。
昨年も姉妹都市であるマレーシアのペタリング・ジャヤ市(以降、PJ市)とオランダに国際交流の一環として中高生を派遣しました。

◆マレーシア初の子どもにやさしい都市
昨年の10月、マレーシア初のユニセフ子どもにやさしい都市として認定されたPJ市。昨年の世界こどもの日(11月20日)にPJ市で行われたリーダーシッププログラムへ、町内の中学生10人を派遣しました。
リーダーシッププログラムとは、未来のグローバルリーダーの育成のため、5か国(日本・マレーシア・中国・韓国・インドネシア)の子どもたちが、お互いの社会や文化を尊重し交流する場です。
プログラムの中には、三芳町を含めた各国の子どもたち250人が集まり、子ども視点で、より子どもにやさしい都市環境の構築に向けての議論が行われました。参加した三芳中の手嶋さん・三芳東中の坂元さんは「子どもにやさしい都市をつくるうえで、三芳町のように自然豊かな森を作りたい」と提案。他の参加者たちからも賛同を得ることができ、自分に自信を持って意見を言うことができました。
町はPJ市からCFCIへの連携を提案されています。今後も国際交流を通じて、CFCI事業を推進していきます。

○PJ市の新たなコミュニティセンター「Spine@PJ Kita」
CFCI事業として行われているPJCC(ペタリング・ジャヤ児童評議会)。学校に通う18歳未満の子どもたちが子ども市議会議員としてPJ市に政策提案など行います。「Spine@PJ Kita」にはPJCCの事務局があり、子どもたちの意見交換の場となっています。

◆子どもの幸福度1位の国オランダ
東京2020オリンピック大会のホストタウンに登録されたことをきっかけに交流を始めたオランダは、世界の子どもの幸福度ランキングが1位の国です。現在まで様々な国際交流事業を実施し、昨年の5月は、町在住の中高生3人を三芳町オランダ親善大使として10日間派遣しました。親善大使には5日間のホストファミリーとの交流やオランダの教育を学ぶため、小学校・中高一貫校を訪問しました。
令和5年度の三芳町オランダ親善大使を努めた大里さんは、オランダが子どもの幸福度が高い理由に、「オランダ人は個性を大事にしています。私も自分に自信を持ち、個性を大事にしたい」と話してくれました。オランダでは学校の校則が自由です。自分の責任のもと、好きな授業を選択することができるため、幼少期から社会性を身につけることができます。
子どもが子どもらしく過ごすための教育システムの充実がオランダの子どもの幸福度が1位の所以かもしれません。

◆日本人の子どもはどんな子どもが多い?
○今の自分を変えたい願望が強い
「どうせ、自分はダメだ」などの自己否定が目立つ一方、今の自分を変えたい想いが強いという調査結果があります。

Q.今の自分が好きだ
日本:54.4%
米国:74.5%
中国:70.9%
韓国:67.8%
※(参考)令和5年国立青少年教育振興機構

◆町の中学生にオランダでの経験をシェア
令和5年度のオランダ親善大使3名が各町立中学校に赴き、全校生徒にオランダでの体験を報告しました。

◆積極性の大切さ!
国際交流を通して、積極性の大切さを学びました。最初は英語で話す不安が付きまといましたが、自分から話さないと何も始まらない!自分から行動することで、多くの学びを得ました。

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