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自治体の皆さまへ

特集 時を選ばない 災害に、備えを。(2)

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埼玉県三芳町

■消防団って?
会社員や学生、主婦など、本業をほかに持ち、地域の有志によって組織された防災ボランティア。火事や災害などがあったときは駆け付けてくれる頼れる存在です。
消火・救助活動以外に消火栓点検、火災予防・救命指導など、「自分たちのまちは自分たちで守る」という思いで活動する消防団員。家族や地域を守りたいという想いがあふれています。

■三芳町消防団が20年ぶりに埼玉県操法大会に出場。
三芳愛で守る命ー。
もしもの時のために、日々活動して備えている消防団。その活動にかける想いに迫ります。

先の能登半島地震では、地元消防団が、自らも被災しながら、地域住民の命と安全を守るために、発災直後から住民への避難の呼びかけ、消防隊と連携した消火活動、倒壊家屋からの救助活動など重要な役割を果たしました。
三芳町でも、5つの分団と女性団員、本部役員など総勢94人が地域を守るために日々活動し、もしもの時に備えています。

○20年ぶりの県操法大会
「消防団が行っている『ポンプ車操法』の訓練は消防団活動全般の基礎となる動きです。いざというとき現場で的確に動けるように、規律や器具の使い方などを身に着けられるように、繰り返しの訓練で備えています」。そう話すのは、三芳町消防団を束ねる小山幸宏団長。
「ポンプ車操法」とは、消防ポンプ車などの取り扱いや操作の一連の流れのこと。火災が発生したと仮定した目標(火点)に向けて5人1チームで「素早く」「正確に」「規律良く」消火活動を行い、集合から撤収までの一連の動作を行う競技で、大会も開催されています。
「今年は三芳町消防団が20年ぶりに県の操法大会に出場することもあり、団員の士気は私の想像以上に高いです。先輩方の指導を受け継ぎながら訓練に励んでいます」。そう話す小山団長の視線の先には真剣な表情で消防操法の訓練に励む団員の姿がありました。

○愛する家族と地域を守る
「乗車!」。操法選手に力強く号令をかけるのは、操法大会の選手で指揮者を務める第2分団の伊東分団長。お茶農家の本業のかたわらで消防団活動を続けて11年目になります。
伊東さんは結婚を機に三芳町に定住。地域を知りたいという思いもあって消防団に入団しました。「大の大人が真剣になって取り組む活動は貴重な機会。団員と深く関わり、地域を知ることができるのは消防団のすごいところですね」と微笑み、続けます。「消防の知識や経験は、地域だけでなく自分の家族を守る備えにもなる財産です」。そう話す伊東さんのまなざしからは、愛する家族と地域を守りたいという想いがあふれていました。

○「ありがとう」が励みに
平時の活動の中で、地域の人から感謝を伝えられることもあるという伊東さん。気恥ずかしそうにこう話します。「みなさんからの『ありがとう』は、地域に貢献できていることを実感でき、活動の励みにもなっています。もし、まちで消防団の活動を見かけることがあったら、気軽に声をかけてもらえると嬉しいですね」。

■20年ぶり! 埼玉県操法大会出場
埼玉県操法大会の入間東部地区の成績は、第23回大会(2004年)での、三芳町消防団の準優勝が最高成績となっています。
7/27(土)実施の第34回大会の選手には、下記10人(本紙参照)が選出。切磋琢磨しながら訓練を重ね、当日は精鋭5人の選手が本番に臨みました。

■地域を守る!三芳町消防団!
三芳町消防団は、上富、北永井、藤久保、竹間沢の各地区に置かれた「5つの分団」と「女性団員」、「機能別消防団員」、「本部役員」で構成されています。
消防団の活動に興味がある人は下記まで連絡ください。

入団資格:
(1)18歳以上
(2)三芳町・富士見市・ふじみ野市に在住・在勤・在学する人
女性も活躍

問合せ:入間東部地区事務組合消防本部警防課消防団係
【電話】261-6659

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