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みよし歴史探訪

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埼玉県三芳町

■れきしとくらし 第三十回 新開遺跡 その(1)
新開(しんかい)遺跡は、現在、マンションや工場、倉庫などが立ち並ぶみよし台から竹間沢字新開まで広がる遺跡です。土地区画整理事業に伴って、昭和51年度から大規模な発掘調査が行われました。この発掘調査は、三芳町で初めて行われた本格的な発掘調査であり、今までわからなかった三芳町の原始・古代について知ることができた初めの一歩でした。
それ以降、これまでに20カ所以上の地点で調査が行われ、旧石器時代(約2万年前)のキャンプ跡や平安時代(約1千年前)の須恵器(すえき)と呼ばれる器を生産した跡が発見されています。

■新開遺跡の旧石器時代について
旧石器時代のキャンプ跡からは、石焼バーベキューの跡と考えられる礫群(れきぐん)が53カ所も発見されました。また、礫群周辺からはナイフ形石器をはじめとする石器や石器の製作時に発生した破片などが、千点以上発見されました。石器に使用された石材には、黒曜石(こくようせき)や安山岩(あんざんがん)など、近くの河原で手に入れることが難しい石材もありました。このことから、石材を手に入れるために人や物の動きが活発であったことが想像されます。
現在、新開遺跡で発見された旧石器時代の遺物は、三芳町立歴史民俗資料館とさいたま市にある埼玉県立歴史と民俗の博物館にて、展示されています。

問合せ:文化財保護課
【電話】258-6655

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