文字サイズ
自治体の皆さまへ

みよし歴史探訪

27/42

埼玉県三芳町

■文化財は語る 第七回 素材の特性を活かす
古民家の建築には、自然から得られる素材が巧みに取り入れられています。これらの材料は季節の移り変わりや植物の生長など自然の摂理を知り抜いた使われ方がされています。

○竹は9月になってから切り出す
古民家の建築材には、木材のほかに竹も多く使われています。茅屋根の下地や簀(す)の子(こ)天井、土壁の芯材となる小舞(こまい)にはすべて竹が使われています。
竹を扱う職人さんの間で「竹八」という言葉が伝えられています。これは「竹は旧暦の8月(今の9月中旬)から切り出しを始める」という事のようです。
竹はおよそ9月中旬以降に休眠を始めるため水を吸い上げなくなる時期を見計らって伐採することで腐りにくく、また虫も入りにくい状態になります。

○茅屋根葺きは寒風の中で
茅屋根葺きは、一年の内で最も寒い12月から2月頃までに行うのが良いとされます。茅は秋に枯れ始めますが、12月になり北風を受ける頃になると完全に枯れます。完全に枯れて水分がなくなった茅が最良の屋根材となるのです。また、12月から2月頃にかけては一年の内で雨が少なく乾燥する季節となります。何本も厚く積み重ねられて葺かれていく茅の中に水分を残さないためにも、この時期があてられます。

問合せ:文化財保護課
【電話】258-6655

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU