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2023年三郷の5大ニュース 第1位 11月26日、三郷流山橋有料道路が開通しました(1)

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埼玉県三郷市

三郷市と流山市を結ぶ「三郷流山橋有料道路」。江戸川に架かる橋として市内で3橋目となるこの橋は、さまざまな機関が協議と調整を繰り返し行って完成した待望の橋です。

■三郷流山橋有料道路ができるまでのおはなし。
さかのぼること30年前。当時計画されていた常磐新線(現つくばエクスプレス)の整備に併う宅地開発等によって、周辺道路の交通需要は急速に高まることが予想されていました。そこで、三郷市内の国道298号と茨城県つくば市の国道354号を結ぶ「都市軸道路」の整備が検討され、その中で、ルート上の江戸川を渡るための橋の建設が持ち上がりました。
同時に、三郷市、流山市にまたがるもう一つの橋「流山橋」の慢性的な渋滞が長年の課題となっており、新しい橋の建設は、その課題解決につながるものと考えられました。
そして平成5年、早期の建設を目指し、両市長などで組織する江戸川新橋建設促進協議会(以下、協議会)を設立。事業主体となる埼玉県や千葉県など、関係機関への要望活動をスタートさせました。
しかし、橋を架けるということは、想像以上にたくさんの調整が必要となります。地元のかたがたのご協力をはじめ、橋の位置や道路のルートを決める都市計画決定、橋建設の事業化、建設用地の確保など、着工までにいくつものステップを経る必要があります。協議会は要望活動などを繰り返し行い、早期建設を目指し、国や県への働き掛けを進めていきました。そして、協議会設立から実に20年後の平成25年、ついに両県において事業化が決定されました。
通常、橋の建設では、事業化から完成まで20年程度の期間が必要だといわれています。しかし、交通需要の高まりで周辺の橋の渋滞も慢性化している中、そこまでの期間はかけられません。また、長期になればなるほど費用もかかります。
ちょうどそのころ、平成23年3月に発生した東日本大震災によって、大規模災害時の広域避難や物資の輸送ルート確保の重要性が叫ばれていました。慢性的な渋滞の状況では、災害時の対応にも支障が出る…そういった背景から、橋の建設期間を短くする手法として、有料道路事業化を選択。平成30年には有料化について国からの許可が下りました。
こうして、三郷流山橋有料道路は、有料道路事業許可からわずか5年という短い期間での開通を実現させたのです。

■橋ができるまでのあゆみ
・平成5年5月 江戸川新橋建設促進協議会設立
協議会構成員:三郷市長、流山市長、両市選出県議会議員、両市議会議長、両市議会建設水道常任委員長
・平成14年2月 埼玉県と千葉県、両知事へ要望書の提出(第1回)
・平成17年11月 都市計画道路三郷流山線都市計画決定
・平成24年4月 国土交通省関東地方整備局へ要望書の提出
・平成25年度 三郷流山橋事業化が決定
・平成30年4月 国土交通大臣へ要望書の提出
・同年6月 国土交通大臣現地視察
・平成30年7月 三郷流山橋有料道路事業許可
・令和4年11月 埼玉県と千葉県、両知事へ要望書の提出(第17回)
・令和5年6月 国土交通大臣現地視察
・令和5年11月 三郷流山橋有料道路開通

■橋ができたらどう変わる? 三郷流山橋有料道路の整備効果
○渋滞緩和が期待されます
三郷流山橋有料道路が完成するまでの間、三郷市と流山市を結ぶ唯一の橋であった流山橋では、慢性的な交通渋滞が生じていました。三郷流山橋有料道路の完成により、これまで流山橋に集中していた交通量が分散し、渋滞の緩和が期待されます。

○市街地間の移動時間が短縮されます
三郷流山橋有料道路が位置するエリアには、埼玉県側、千葉県側、それぞれに大型商業施設や物流施設があり、交通需要が高い地域です。新しい橋ができたことで、埼玉県東部地域と千葉県東葛飾地域の移動時間が短縮されます。

「新三郷駅周辺商業施設」と「流山おおたかの森駅周辺」間(約9km)の移動時間
30分(整備前)流山橋利用→約10分短縮→20分(整備後)三郷流山橋有料道路利用

○大規模災害時の防災機能が向上します
自然災害等の発生時、橋や道路の一部区間の途絶や一部施設の損壊が全体の機能不全につながらないように、予め交通ネットワークやライフライン施設を多重化したり、予備の手段を用意したりする必要があります。三郷流山橋有料道路の完成により、広域避難や輸送ルートが増え、防災機能が向上します。

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