■夢に向かって走り続ける
U-15日本代表 韓国遠征メンバー
◇島垣 魁(しまがき かい)さん(小泉在住)
ことしの6月、U-15日本代表に選出され、韓国遠征メンバーに名を連ねたサッカー選手をご存じでしょうか。スピードを生かして縦に入り込んでいくプレースタイルが特徴の高校1年生、島垣魁さんです。島垣さんは、ジェフユナイテッド市原・千葉のアカデミーに所属し、ミッドフィルダーとして日々練習に打ち込んでいます。「ミッドフィルダーは、ディフェンダーとフォワードの中間に立ち、攻守をバランスよくこなすことが求められる重要なポジションです」と話す島垣さん。そんな島垣さんは、全国で24人が選ばれた韓国遠征メンバーの内の1人として、6月26日から5日間、韓国代表との試合などを経験しました。「メンバーに選ばれて、とてもうれしかったです。実力のある選手たちと一緒に過ごす中で、ボールタッチの技術など自分に足りないものが分かりました。今は、それを補うために動画を見て勉強しています」と話しました。
島垣さんがサッカーを始めたのは幼稚園のとき。4歳上の兄の影響だったそうです。「兄がサッカーを習っていたので、一緒にボールを蹴って遊んでいました。それがきっかけです」と語ります。小学生時代は上尾朝日FCでキャプテンを務め、県大会でチームを優勝に導きました。中学生になってからは系列のA.C.アスミで日々練習に打ち込み技術を磨いていた島垣さん。しかし、ある時突然、目の前に大きな壁が現れたそうです。「中学2年生のとき、スランプになりました。自信のあったシュートが、どんなに練習をしても試合で決まらず、自分の長所を見失いました」と話します。しかし、そんな状況を変えてくれたのは当時のチームメイトだったそうです。「クラブの練習後、仲間がシュート練習に付き合ってくれました。精神的にも支えられ、いつの間にかスランプを乗り越えていました」と当時を振り返ります。
高校生になり、島垣さんは現在のチームに所属を決めました。理由を尋ねると「ジェフユナイテッド市原・千葉は実力を認められればプロの練習へ参加できること、U-18からプロへの昇格者を増やす目標を掲げていることなどが魅力です。将来はプロ選手になりたいと思っているので、チャンスの多いこのチームを選びました」と真剣な眼差しで答えてくれました。
夢に向かって、走り続ける島垣さん。最後に、同じ夢を持つ子どもたちへのメッセージを聞くと「スランプになってもあきらめないでください。いつかきっと報われると思うので、一緒に頑張りましょう」と話してくれました。将来、Jリーグという大きな舞台を経て、さらなるステップアップを目指す島垣さんが活躍することを期待しています。
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