【市民のひろば】地域密着、身近な話題を体験取材!まちかど特派員だより

15／54

■ゆったりとしたリズムで悠悠倶楽部

◇原市地区　山口　悟(やまぐち　さとる)さん
お笑いコンビ「ハライチ」の出身地で知られる原市の公民館では、約200のクラブが講座室、和室、調理室、体育館を使って、趣味などの活動しています。
そのうちの一つ、平成元年に立ち上げられた、太極拳がテーマの「悠悠倶楽部」は、原市公民館で最も古く、部員29人を擁する大所帯のクラブです。毎週木曜日の9時30分〜11時30分に活動を行っています。指導者は4代目で、指導歴15年の三苫展子(みとまひろこ)さん。活動について「厳しさの中に楽しさのある風景が好きです」と話します。
部長職は1年交代の持ち回り制。現在の部長は、入部して3年目の酒井さん。多人数のクラブの秘訣(ひけつ)を聞くと「楽しい雰囲気です。用事があって休んでいても、出てくれば、みんなが笑顔で出迎えてくれます。また、昇段試験もあり受けたい人は受けますが、そうでない人は日々の教室を楽しんでいます。その選択に関与しない雰囲気がいいです」と語りました。
また、設立当時からの部員はクラブが長く続いてきた理由を「以前の指導者が体調を崩したときに自分たちから交代をお願いしました。指導者のいないクラブでは、進歩がないから嫌でした」「一般的には指導者の交代は切り出せないです。しかし、このクラブでは生徒の希望をまとめ、指導者と話し合いました」と教えてくれました。「初めて太極拳と聞いたときは、“中国の体操“で健康にいい、程度の理解でした。指導者は優しく、時には厳しく指導してくださるし、お友達とのおしゃべりも楽しいです。気の合ったお友達とは、奈良県吉野町に桜を見に行った楽しい思い出もあります」と話していました。
最後に、部長の酒井さんは「適度な運動は健康維持に役立ちます。ぜひ、入会をお待ちしています」と話しました。