■第二の居場所に〜上平やすらぎネットワーク〜
◇上平地区 帖佐 育代(ちょうさ いくよ)さん
上平地区には、65〜74歳が3、550人、75〜99歳が4、911人、100歳以上が8人の合計8、469人の高齢者が生活しています(令和5年9月30日現在)。
高齢者の皆さんは地域でどのように暮らしていますか。何か困ったことを抱えたり、地域との関わりを拒否したり
していませんか。上尾市社会福祉協議会上平支部では、見守りが必要と思われる人や支援を必要とする人の相談を受け、つなぐことを目的に、自治会単位を基盤としたネットワーク(上平やすらぎネットワーク)を推進しています。
やすらぎネットワークでは、今年度は歳末たすけあい事業とサロン情報交換会を行っています。
歳末たすけあい事業では、民生委員の皆さんが、70歳以上の単身高齢者の見守りを兼ねてシクラメンをお届けしています。ことしは980個程を配布する予定だそうです。シクラメンを受け取った人は「花が咲くのを楽しみにしています」「大切に育てます」と話します。お届けする民生委員の皆さんは「届けるのは大変だけど皆さんの喜ぶ顔が見られてうれしいです」といいます。多くの人が毎年楽しみにしているシクラメンの配布ですが、在庫の確保、経費の増加、配送ルート・方法などの課題があるそうです。担当者は「喜んでくれる人がいるので、可能な限りこの事業を続けていきたいです」と話しました。
また、地域ごとに行われているサロン活動では、高齢者の皆さんが元気に楽しく暮らせるよう、茶話(さわ)会、健康体操、ストレッチ、手芸教室、カラオケなど、さまざまな活動を行っています。これらの活動に参加して、体を動かしたり他の参加者と交流を深めたりすることは、介護予防や孤立防止にもつながると思います。ぜひ、多くの人に参加してほしいです。
このように上平地区では、やすらぎネットワークを通じて高齢者の皆さんの生活を彩る事業を実施しています。第二の居場所として、ぜひ多くの人に利用していただきたいと思います。
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