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【市民のひろば】地域密着、身近な話題を体験取材!まちかど特派員だより

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埼玉県上尾市

■自然「エコ散歩」のすすめ
◇大石地区 平井 一男(ひらい かずお)さん
最近目に触れる「エコ散歩」。自然や環境、生き物を楽しむ散歩のようだ。そこで、自然観察、自然浴、健康づくりを兼ねて、荒川〜鴨川の景観を見ながら上尾「エコ散歩」に出掛けてみた。
藤波・中分ふるさとの緑の景観地〜上尾丸山公園〜戸崎公園では留りゅう鳥ちょうのウグイスがよく鳴いている。また、にぎやかな鳴声「ビービービーヒョロ」を繰り返すのは、特定外来生物のガビチョウであり、在来鳥類への被害が心配される。
ヨシ原にはオオヨシキリ、ホオジロ、ヒバリ、たまにチョウゲンボウ、上空にはトビ、林地ではなじみのシジュウカラ、メジロ、エナガなどの混群に会える。蝶(ちょう)のアゲハ類、ツマグロヒョウモンなども多い。
上尾では水田は少ないが、低地や川沿いに点在する。令和2年度の関東農政局の統計では81ヘクタール。田植えが始まる頃、ツバメが飛び交い、アメンボやシオカラトンボ、イトトンボが産卵に来て世代を繰り返す。
初夏、低気圧が通過した翌朝、アキアカネの大群が木々に止まっていることがある。また水田で育ったウスバキトンボは8月上旬に飛び立ち、大挙して南方に向かう。その飛行が数日見られる年もある[写真(1)(2)]。
あぜ道は稲穂害虫カメムシを抑えるために除草されるが、一部にはメヒシバやエノコログサなどが繁茂、たまにイナゴを見る。カエルを狙うシマヘビに出くわすこともある。
水田では少ない黒藍色のチョウトンボが飛ぶ[写真(2)]。今回の半日ウオークではわずかに見る程度であったが、環境に配慮した水田では10匹余り飛び交う姿を見ることもできる。全身真紅のショウジョウトンボもたまに見かける[写真(2)]。
上尾では希少なオニヤンマ、普通、休耕田にシオカラトンボ類は多いが、その隣接のヨシ繁茂田をオニヤンマが猛スピードで往復していた。希少種なので生き残ってほしいと思う[写真(2)]。
上尾「エコ散歩」の半日コースで季節の移り変わりを知り、帰りに直売所で地産の野菜やコメを買うのも楽しい。
※詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。

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