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【特集】ヤングケアラーを知って・気づいて・つながろう

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埼玉県上尾市

■ヤングケアラーとは
本来、大人が担うと想定されている家事や家族の世話などのケアを日常的に行っている18歳未満の子どものことをいいます。

◆ヤングケアラーは、家族のためにこんなケアをやっています。
・障害や病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・目の離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている。
・日本語が第一言語でない家族や障害のある家族のために通訳をしている。
・家計を支えるために労働をして、障害や病気のある家族を助けている。
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。
・障害や病気のある家族の身の回りの世話をしている。
・障害や病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。

◆ケアとお手伝いの違い
家事や買い物と聞くと「それはお手伝いでしょ?」と考える人もいるかもしれません。しかし、時に彼らが担うケアは、年齢や成長段階に見合わない負担や責任を負っていることがあります。また、日常生活に支障があるほど長時間にわたっているかもしれません。
ケアの内容がその子にとって「お手伝い」なのか「重い負担」なのかを一律に線引きすることは、とても難しいです。あえて判断するとしたら「状況」「頻度や時間」「責任の度合い」「本人の気持ち」「その子が役割を担わなくても、家族の生活が維持できるかどうか」などがポイントになります。

■責任や負担の重さで子どもたちが諦めてしまっていることの例
・勉強や受験、進学
・友達と放課後に遊ぶこと
・自由に夢を描くこと

■上尾市のヤングケアラーの現状
◆上尾市ヤングケアラー実態調査結果(概要)
実施期間:令和4年9月12日~10月7日
調査対象小学4~6年生、中学1~3年生
※詳しくは市ホームページをご覧ください。

◇小学生
ヤングケアラーと思われる人数 7.0%

・どんなお世話をしている?
見守り、食事の支度、そうじ、洗たく
・ヤングケアラーがやりたいけれどできないことは?
自分の時間が取れない、眠る時間が足りない
・ヤングケアラーが助けてほしいこと、相談したいこと
自由な時間がほしい、勉強を教えてほしい、話を聞いてほしい

◇中学生
ヤングケアラーと思われる人数 4.3%

・どんなお世話をしている?
見守り、食事の支度、そうじ、洗たく
・ヤングケアラーがやりたいけれどできないことは?
自分の時間が取れない、眠る時間が足りない
・ヤングケアラーが助けてほしいこと、相談したいこと
自由な時間がほしい、勉強を教えてほしい、話を聞いてほしい

●ヤングケアラーについてもっと詳しく知りたいときは
▽県の取り組み
県は、令和2年3月31日に全国初のケアラー支援に関する条例として「埼玉県ケアラー支援条例」を制定しました。
児童・生徒・教職員向け教材ヤングケアラーハンドブックを作成し、県内に在学の児童・生徒・学校教職員に配布しています

■上尾市の取り組み
全国初 上尾市子ども・若者ケアラー支援の推進に関する条例を令和5年7月に施行
上尾市では、18歳~30歳代を「若者ケアラー」として、子どもから若者まで切れ目のない支援に取り組みます。「ヤングケアラー」だけでなく「若者ケアラー」も対象とした条例は全国初です。
この条例は、ヤングケアラーや若者ケアラーに対する支援について、基本理念などを規定しています。これに基づいて、子ども・若者ケアラーについて、たくさんの人に知ってもらうための取り組みや、社会全体で子ども・若者の成長を支えるための環境づくりなどを進めています。

◆支援を行うための周知・啓発
ヤングケアラーの認知度を高めるため、子どもたちや支援者となる周囲の大人に対し、ヤングケアラーについて周知・啓発を進めます。

◆継続的に支援を行うための相談窓口
学校や地域、関係機関と連携することで、ヤングケアラーの本人や家族が適切な支援につながるための相談窓口の整備を図ります。
また、年齢に応じて徐々にケアの責任がより重くなると考えられることから、18歳以上の若者ケアラーまでを対象にした支援にも取り組んでいきます。

◆関係機関で連携した支援
ヤングケアラーを早期に発見し適切な支援につなげていくため「上尾市子ども支援ネットワーク」や「上尾市子ども・若者支援地域協議会」が中心となり、福祉・教育・保健医療などの関係機関と連携して支援につなげていきます。

■相談先
◆上尾市ヤングケアラー相談窓口
ヤングケアラーコーディネーターが電話や対面で相談に乗ります。
日時:平日8:30~17:00

問合せ:子ども家庭総合支援センター
【電話】783-4964

◆LINE相談(ヤングケアラーチャンネル)
ケアのこと、家族のこと、学校や進学のことなど、LINEでお話できます。さまざまな情報も発信しています
※本紙記載の二次元コードよりご確認ください。

◆ヤングケアラーのオンラインサロン
「自分はヤングケアラーや若者ケアラーかな」と思う子ども・若者が相談や交流のためにつながるオンライン上の居場所です。詳しくは、市ホームページをご覧ください
※本紙記載の二次元コードよりご確認ください。

問合せ:子ども家庭総合支援センター
【電話】783-4964【FAX】774-5342

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