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【市民のひろば】スポットライト~人・仲間~

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埼玉県上尾市

■地域の力で健康長寿
平均年齢84歳「男の体操教室プラスワン」

◇男の体操教室プラスワン(小泉)
9月は高齢者に敬意を表し長寿を祝う敬老月間です。地域で活躍するアクティブな高齢者にも注目が集まっています。今回は、「通いの場」の一つである小泉(三井)地区で活動する平均年齢84歳の「男の体操教室プラスワン」の皆さんに話を伺いました。
通いの場とは、高齢者を中心とした地域の人が集まり、公民館や集会所で介護予防を目的とした体操やレクリエーションなどを行う団体です。通いの場は、市内各所で実施されていますが、男性を中心としている活動は、珍しい取り組みです。
体操教室は約1時間。健康運動指導士の指導のもと、椅子を使い、立ったり座ったりしながら体を動かします。教室が始まる前には、囲碁や将棋、卓球、映画鑑賞など自由参加の時間を設けて「プラスワン」の活動をしています。体操を目的とする人だけでなく、趣味の場所として入会する人もいるそうです。
発足のきっかけとなったのは「体操教室は女性が多く男性は参加しづらい」という声が地域で上がったことです。また、三井地区は昭和40年代半ばに住み始めた人が多く、高齢者世帯の増加が課題でした。当時の自治会長が、地域の交流を活発にするとともに、高齢者の見守りになればという思いから、男性を中心とした居場所づくりに着手しました。賛同した地域の有志とともに、チラシの配布などの呼びかけで参加者を集め、さらに、男性に興味を持ってもらえるよう「男の体操教室」として、令和元年11月に教室の活動を開始しました。
会員同士の交流を深める機会をつくるため、名札を準備したり、教室の受け付けを当番制にしたりして、お互いに声を掛けやすくしているそうです。参加しやすい雰囲気づくりに、長い人生でそれぞれが培ってきた経験や知恵が生かされています。
会員の皆さんは「同じ趣味の仲間に出会えて楽しく過ごしている」「家では体操をしないし週に1回と決まっているので継続しやすい」「好きなことを継続することが健康長寿の秘ひ訣けつ」と笑顔で話してくれました。体操で体力を維持するだけでなく、身近な地域の仲間とコミュニケーションや趣味を楽しんで続けることが、健康で長生きする活力となっているようです。
人生100年時代といわれ、経験豊かな高齢者が地域で活躍し、笑顔が輝く幸齢社会となることを期待します。

※ 「男の体操教室プラスワン」は三井地区の人だけ参加できます。通いの場は市内各所で実施されていますので、市ホームページをご覧ください。

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