■子どもたちへ伝える
市長 太田さんはアスリートとして活躍する傍ら、最近では講演会など自らの経験を伝える活動にも力を入れていると聞いています。令和4年の12月には、母校である上平中学校で「なりたい自分になるために」をテーマに話をしていただきましたね。
太田 自分がなりたい自分になるためにどういう選択をすればいいのか、ぜひ考えてほしいと伝えました。例えば私の場合は、運動を頑張りたいという目標の先に、スポーツ選手になるという夢がありました。将来の夢をかなえるために努力した過程の中で、必ず得られるものがあると思います。
市長 将来を見据えることは、子どもにとって難しいことかもしれません。周囲の大人が、子どもたちへどのように伝えていくかが重要だと感じます。
太田 そうですね。私も、周囲の大人がいろいろな話をしてくれましたが、当時は分かりませんでした。けれど、今度は自分がそれを子どもたちに話す立場になり、東京2020オリンピックでの挫折や乗り越えた方法などを話し「苦しいこともあるけど楽しいこともたくさんあると思うからぜひ何かに挑戦してみて」と伝えるようにしています。
市長 私自身も空手をやっていたので、太田さんの言葉にとても共感しました。きっと、上平中学校の生徒の心にも響いていると思います。
■人生の全てをオリンピックに懸けて
市長 終わりになりますが、パリ2024オリンピックの開催がことしの8月に迫っています。出場の切符を勝ち取るための熱意をお聞かせください。
太田 東京2020オリンピックで落選し、精神的につらい部分も多かったです。しかし、周囲の人の支えもあり「次のオリンピックは出場するだけでなく、必ずメダルを獲得する」と心に決めました。今は人生の全てをオリンピックに懸けて、最高に輝いたメダルを獲得したいと思っています。
市長 本日お話しして、太田さんは頑張ると決めたことには全力で挑む人だと感じました。大きなプレッシャーがあるかと思いますが、パリ2024オリンピックに出場し、素晴らしい走りを見せていただけると信じています。競輪選手になるという目標をかなえた時のように、有言実行してください。
太田 必ず出場し、メダルを持ってまた会いにきます。
市長 市民の皆さまと一緒に応援しております。本日はありがとうございました。
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