文字サイズ
自治体の皆さまへ

【市民のひろば】スポットライト~人・仲間~

21/49

埼玉県上尾市

■県立上尾高校 インターアクト同好会(浅間台)
届け! 支援の気持ち
地道な準備と日々のボランティア活動

地域でのボランティア活動で社会奉仕や交流を通じ視野を広げ、国際感覚を養うことを目的とした「インターアクト」という活動をご存じでしょうか。今回は、市内を中心に活動する県立上尾高等学校インターアクト同好会の皆さんに話を伺いました。
同好会のメンバーは現在9人。普段は校内でペットボトルのキャップの回収をしたり、学校の外国語指導助手(ALT)の協力を得て、英語でのコミュニケーション力に磨きをかけたりしています。
昨年9月に行われた文化祭では、難民を支援するため、10種類のオリジナル缶バッジを製作しました。中身の見えない袋で包装し、くじ引きのように箱の中から缶バッジを取るようにしたとのこと。わくわくしてしまうようなアイデアにはフレッシュさが光ります。また、自分たちで難民の現状や実態などを調べることで自身の知識を深めるとともに、調べた情報をパネル展示することで来場者に国内外の難民の状況を伝えることも重視したそうです。インターネットなどで情報収集をしたところ、根拠に乏しいものもあり正確な情報を発信できるよう展示内容を決めたそうです。
売り上げは難民支援団体に寄付しました。「今でも缶バッジを校内の生徒がペンケースなどに付けている姿を見ると、うれしくなります」と、活動の足跡はしっかり残っています。
現在は、ことし1月に発生した能登半島地震で被災された人への支援金の募金を校内で継続しています。募金箱を手作りするなど、メンバーたちの熱意に心を打たれます。活動は学校内にとどまらず、2月17日にはJR上尾駅で募金の呼びかけを行いました。
地道な準備と日々の活動の積み重ねが目に見えないエネルギーとして伝わり、支援の気持ちを持った人の後押しにつながっていると感じました。
メンバーにインターアクトの魅力を聞いたところ「学校以外でさまざまな経験をすることで、視野が広がること」「授業で学んだ内容を活動で生かせること」「活動を通して地域や社会に貢献できること」と話してくれました。
近年、インターアクトをはじめとする社会課題に対するさまざまな取り組みが注目されています。まずは日常生活の中で「自分にできることはないか」という視点を持ち、一歩を踏み出してみませんか。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU