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【市民のひろば】地域密着、身近な話題を体験取材!まちかど特派員だより

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埼玉県上尾市

■近くの自然、五感で満喫!
大石地区
平井 一男(ひらい かずお)さん

市内の環境、待ちこがれた新緑を近くで満喫!3月『エコ散歩のすすめ-生きものから学ぶ環境』がNPO法人いろいろ生きものネット埼玉から発行されました。その中に市内のエコスポット、緑のトラスト保全第12号地(原市)、戸崎公園、藤波・中分ふるさとの緑の景観地、三ツ又沼ビオトープが紹介されています。
そのエコスポット、荒川周辺を探検してみましょう。サクラやウワミズザクラを見終えた5月、早植え田では稲苗が活着し、アメンボ、カエル、イトトンボやシオカラトンボが産卵に来ています。
あぜ道では餌を探しているキジに会えます。オスはよく見かける茶褐色系(写真(1))、メスは一回り小さく黄褐色でまさにキジバト模様です。日によって遠くの森からコジュケイやガビチョウの声も聞こえます。
ウグイスも春の楽しみ、早春はやぶでジャッジャッと地鳴き、春本番は雑木林やノイバラ、篠やぶでホーホケキョ。昨年4月は珍しく住宅地の竹林に飛来し鳴いていました。
明るい草原や低木林を行くと、決まってモズが周辺樹に飛来してきます。獲物をウオッチング、地表にイモ虫を見つけると急降下、ついばんでは素早く枝に舞い戻ります。
水田には遠来のツバメが飛来、巣作りに軟らかい土を集めています(写真(2))。
荒川エリアの広い草原を歩くと、空高くさえずりながら飛びあがるヒバリに会えます。少し待っていると地面に降りて歩き出します。上空に猛禽(もうきん)類のトビ、電柱には獲物を狙うチョウゲンボウも見られます(写真(3))。道端では蜜源のハルジオンは終わり、ヒメジョオンが咲き始め、吸蜜のチョウも見られます。
水田や水路を見るとタヌキやアライグマと思える足跡、ヨシ原にはオオヨシキリ、水辺にオタマジャクシを探しに来るイタチにも会えます。
夕暮れのハクビシン親子、住宅地の電線を歩きながら竹やぶに隠れたのを見たこともあります。市内の多様な環境には多くのチョウやトンボもいます。
春の一日「エコ散歩」に出かけ、近くの自然環境や季節遷移に触れて心機一転快適です。

※ガビチョウ、コジュケイ、アライグマ、ハクビシン、ハルジオン、ヒメジョオンなどは生物多様性の保全や農業生産に有害な外来生物なので増やさないことが必要です。
※写真は本紙またはPDF版をご覧下さい。

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