飯倉 康介(いいくら こうすけ)さん(平方在住)
■出会いの妙が創る味
上尾キウイフルーツ研究会賞のレシピがメニュー化
はにかんだ笑顔と、緊張した面持ちであいさつするのは、太平中学校3年生の飯倉 康介さんです。
場所は上尾駅西口にある「創作ダイニング ばか息子」、人気のある創作居酒屋です。この場を訪れたのは、飯倉さんの考案したメニュー「塩だれキウイの焼き鳥」と「塩だれキウイをかけた串ぎょうざ」がこのお店で提供されることになり、その試食と打ち合わせのためです。
きっかけは、学校を通して市が募集した「キウイフルーツを活用した健康レシピコンクール」でした。その話を家庭科の授業で聞いた飯倉さんは、元々食べることが好きなことに加え、家族に自分の料理を食べてもらいたいと思ったことから応募することにしたそうです。
今回のレシピを考案するにあたり、キウイフルーツの酸味を生かし、焼き鳥の脂っぽさをサッパリと食べられるよう調味料などを調整し、何度も試作を繰り返しながら分量や味を確認したそうです。また「フルーツと肉」という一見合わなそうな素材で出会いの妙も意識しました。出来上がった料理を家族に食べてもらい、みんなから満点をもらったことは、応募の際の自信につながったそうです。
そんな研究熱心な飯倉さんは、週5日サッカーのクラブチームで汗を流すスポーツマン。ポジションはボランチとバックですが、何でもこなすユーティリティープレイヤーだそうです。好きな授業も保健体育で、体を動かすことが何より好きと話します。
自分の考えた料理が、これからたくさんの人に食べてもらえることについて「恥ずかしさもあるけど、うれしい」「友達にも自慢したい」と、素直に話す笑顔が印象的でした。実際にお店で調理していただいた、塩だれキウイのソースをかけた焼き鳥と串ぎょうざを食べてみると「自分が作ったものよりおいしい」「串ぎょうざは焼き鳥より肉感が強いので、キウイの酸味が合う」と考案者として満足する味だったようです。
飯倉さんも太鼓判を押すキウイレシピと上尾のご当地グルメ「上尾串ぎょうざ」のコラボレーションメニュー、ぜひ皆さんも味わってみてください。
■塩だれキウイの焼き鳥 材料(4人分)
・鶏もも肉…1枚
・長ネギ…15センチメートル
・キウイ…1個
・ごま油…大さじ1
・レモン汁…大さじ1
・塩…小さじ1/2
・砂糖…小さじ1/2
・ブラックペッパー…適量
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