一般的に聞きなれない病名ですが、舌背(舌の表面部分)が世界地図のような模様状に見られる病変です。淡紅色部は白色帯状の縁どりがあり、日によって部位と形が変化するために移動性舌炎とも呼ばれています。
食事がしみたりすることもありますが、これは粘膜の表面だけが、だれたようになることから起こるものですが、長く続くこともなく自然と症状がなくなってきます。
原因は、ストレスやビタミン不足等諸説がありますが不明です。症状は、多くの場合ありませんが、食事で刺激物がしみたり、ヒリヒリすることもあります。また、味覚異常を感じる事もあります。
症状がなければ治療に必要はありません。ただ、真菌感染症が原因のこともあり、真菌培養検査を行い、陽性反応であれば抗真菌薬を使用します。または陰性であれば、うがい薬、ステロイド軟膏を使用します。また、口腔内は清潔にする必要がありますので、日常の歯磨きケアはもちろんのこと、専門的な口腔ケアを歯科医療機関で行う必要もあります。
提供:(一社)北足立歯科医師会
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