皆さんは、山形県にある鮭川村をご存知ですか?
町から車で5時間ほどの位置にある山形県鮭川村は、面積が約122平方キロメートル、人口約3,700人の自然豊かで農業が中心の村です。マイタケやシイタケなど、きのこの栽培やお米、切りバラの出荷が盛んに行われています。村の中央には、村名の由来となった清流「鮭川」が流れ、鮭の遡上を見ることができる秋には、「鮭まつり」が開催されます。ほかにも、「鮭川きのこ王国まつり」が開催され、伊奈町も特産品を持参し、まつりに参加させていただくなど、交流を深めています。また、毎年7月に、大宮のレストランで開催される鮭川村の農産物を使用した「鮭川DAY」では、山形県指定無形民俗文化財に指定されている鮭川歌舞伎が披露され、「白波五人男」を観劇するのが楽しみの一つとなっています。
伊奈町と鮭川村は、平成25年6月21日に「災害時における相互応援に関する協定」を締結しました。鮭川村は、令和6年7月25日からの記録的な大雨により甚大な被害に見舞われ、私も心配になり、25日の夜に元木村長と連絡を取りました。鮭川が氾濫する恐れがあるため、避難所を設け、ご自身も待機中であるとのことでした。翌朝には、鮭川が氾濫したことを知り、我が町の危機管理課に鮭川村役場との連絡を密に取って情報共有をするよう指示しました。
近隣自治体からは、給水車を始め、救護物資が運ばれてきている旨をお聞きしておりましたので、協定を締結している我が町としてできることをと思い、町民の皆様からの募金と誠意を伝えるために支援金を鮭川村まで届けてまいりました。
被害状況は、住宅の床下浸水や道路冠水、そして、村の40か所以上で土砂崩れが起こり、2000トン以上の残土の処理に苦労しているとのことでした。一日も早い復興を祈るばかりです。
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