去る10月26日に埼玉県戦没者追悼式が行われ、伊奈町からも遺族会の皆さんが参加され、過去の戦争で亡くなられた方を悼み、平和の大切さを強く感じたことと思います。私も参加する予定でしたが、急遽、公務が入り参加できなくなりましたので、伊奈中学校の北東の県道沿いにある「英霊の塔」に手を合わせてから出かけました。皆さんは「英霊の塔」をご存知でしょうか。英霊の塔には、1877年の西南戦争、1894年の日清戦争、1904年の日露戦争、そして1945年の第二次世界大戦で戦死された伊奈町出身者217名の名前が刻まれています。ふるさと伊奈を想い戦火に散った尊い命を私たちは無駄にすることなく、次の時代へと引き継いでいく使命を持っていると思います。戦場に向かっていくときの気持ちを考えると、戦後生まれの私には想像すらできません。
「英霊の塔」は、毎年、遺族会の皆さんが清掃や草取りなどを行っています。また、遺族会と伊奈町仏教会の皆さんが亡くなられた方への霊を慰める回向(えこう)を毎年開催しています。最近は、遺族会の皆さんの高齢化により、活動がままならない状態になっていると伺っています。これからは、ボランティアの皆さんと一緒に清掃活動を行うのも良い方法かと考えております。私は、「英霊の塔」の前を通るたびに、今日の伊奈町があるのも、いや今日の日本があるのも先人の皆さんの犠牲があったからと思っています。
今、あってはならない戦火が世界の各地で続いております。尊い命が失われている報道を聞くたびに、心が痛みます。平和を願う一人として、一日も早く戦争のない世界が訪れることを強く望んでいます。
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