歯のブラッシングは子どもから大人まで幅広く行われている毎日の習慣です。年齢によっても適した歯ブラシがあり、10代まではむし歯のリスクが高いため、むし歯予防に適した歯ブラシがおすすめです。また、20代から高齢者までは歯周病のリスクが上がりますので、歯周病予防に最適な歯ブラシがおすすめです。
最初に、10代までに適した歯ブラシの特徴を説明していきます。生え変わりの大人の歯は酸に弱く、お口を清潔にしていないとすぐにむし歯になってしまいます。ですから、奥歯までしっかりと入るサイズと持ちやすさが重要です。
全体的にコンパクトなヘッドでゆるやかなカーブを描いたネック部分があり、持ち手は細くシリコン製のブラシがおすすめです。毛先の硬さは柔らかめか普通がいいです。
毛先は、山型形状で長い毛と短い毛が混合しているとよく届きます。また生えかけの大人の歯があるとデコボコしていますので歯にしっかりと届く4列に並ぶタイプがおすすめです。
次に、20代から高齢者に適した歯ブラシの特徴を説明します。20代になると歯周病菌が増え始め、成人の8割が歯周病にかかっているといわれているので歯周病予防に適した歯ブラシの選択が大事です。
特に重要なのが、毛先の形態です。細く、弾力性があるタイプだと歯周ポケットという歯と歯ぐきの間の溝に入り込むので、プラーク(歯周病細菌の塊)を取り除くことができます。
硬さは柔らかめがよく、歯ぐきのマッサージ効果も期待できます。
歯ブラシの交換のタイミングですが、期間としては1か月が目安で歯ブラシの毛先が開いてきたら取り替えましょう。
〈提供:(一社)北足立歯科医師会〉
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