新年を迎えるにあたり、年末になると思い浮かべることとして「餅つき」があります。昔から九日餅は良くないと伝えられているので、我が家では、毎年12月30日に餅つきをしています。最近は少なくなりましたが、昔は多くの家庭で臼(うす)と杵(きね)を使って餅つきをし、年末になると隣り近所でその音が聞こえてきたことを懐かしく思います。三が日は、我が家でついた餅が入った雑煮をいただくことで正月気分を味わうことが、楽しみのひとつでもあります。
また、年が明けて初詣に出かけるのも、我が家では恒例となっています。今年も、我が子と孫、合わせて11人で町内の神社にお参りに行きました。元日は北風が強く吹いていましたが、天気が良く、参拝客は大勢列を成していました。毎年、「今年一年が災害もなく、元気で過ごせますように」と祈願しており、今年も同じ祈願をいたしました。
順調な一年のスタートと思えた矢先、「1月1日16時10分ごろ、石川県能登半島で最大震度7の揺れを観測する大地震が発生」という信じ難いニュースが飛び込んできました。「なんてことだ。災害のない一年を祈願したばかりなのに。」私は、人命第一、被害は最小限に留まってほしいと願わずにいられませんでした。
時が経つにつれ、被災地では多くの方が犠牲となり、行方不明の方も大勢おられる被害状況が明らかになりました。これを受け、町では、1月6日の朝7時に危機管理課を中心とした職員4名で役場を出発し、水や毛布、食品などの支援物資を石川県と調整したうえで、現地に届けてまいりました。今後も、埼玉県と連携を図りながら、職員の派遣をはじめ、できる限りの支援を行ってまいりたいと存じます。
被災地の復興、そして、被災された皆さまに一日でも早く平穏な生活が訪れますこと、心より願っております。
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