夏休みの終わりなどは環境の変化により、こころのバランスが不安定になりやすい時期です。こころのSOSサインを見逃さないために必要な視点を紹介します。
■行動の変化を観察する
子どもの行動の急な変化は、こころの問題を示しているのかもしれません。学業成績の急激な低下、孤立といった友達関係の変化、過度な反抗や攻撃的な言動などには注意しましょう。
■感情の変化を見逃さない
子どもは自分の感情を言葉で表現するのが難しいことがあります。過度な不安や緊張、悲しみや絶望感、無気力や疲労感などの感情の変化を見逃さないようにしましょう。
■身体の変化に注意する
こころの問題は身体の症状として、現れることがあります。頻繁な頭痛や腹痛といった痛み、過食や拒食といった食欲や体重の変化など子どもの様子を観察しましょう。
これらのサインを感じ取ったときは、すぐにその意味や理由を問うのではなく、立ち止まって考えてみましょう。子どもは、自分のことを直接言われると大きく戸惑い、素直な気持ちや感情を示せなくなることがほとんどです。どのような言動であっても、批判や決めつけにならないように、あなたのことを心配しているとそっと伝えてあげることを大事にしましょう。
埼玉県立精神医療センターには、小・中学生の入院する児童・思春期病棟があり、子どものこころの治療に取り組んでいます。現在、子どもたちの療養環境充実を図るためにクラウドファンディングを実施中です。皆さんのご支援をお願いします。
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※二次元コードは本紙を参照してください
問合せ:埼玉県立精神医療センター
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