■子どもたちにアートの魅力や創作の楽しさを伝える
「かしま美術教室」鹿島 寛さん
○プロフィール
「かしま美術教室」代表、入間市文化創造アトリエAMIGO!アートディレクター。フランスのミラノ・ブレラ国立美術学院で絵画を学んだのち、美術学校で講師をしながら創作を続け、個展・グループ展を中心に国内外で作品を発表。1995年に美術教室を開き、描く楽しさや造る喜びを伝えている。
〔かしま美術教室〕埼玉県入間市久保稲荷3-31-3 【電話】2964-5114
美術学校の講師や創作活動の傍ら、子どもが通っていた保育園で美術の指導をしていました。ある時、卒園生の女の子から「おじちゃんに絵を習いたい」と言われ、自宅のアトリエで子どもに絵を教え始めました。それがきっかけで美術教室を始めることになりました。
生徒には自分の知っている知識で、ものづくりをするのではなく、よく見て観察し発見することを教えています。どうしても自分の知っている知識の中で、パターンで絵を描く子どもが多いんです。「本当にそうかな?ちょっと調べてみよう」と図鑑を見たり本物に触れたりして、研究しながら作っていくことを大切にしています。
教室の卒業生はいま400名ぐらいです。嬉しいことに卒業生たちが車のデザイナーや写真家、グラフィックデザインなどアートの世界で活躍をしています。そんな卒業生たちが入間市文化創造アトリエAMIGO!で講師としてワークショップや展覧会を開催し、入間市にアートを広めてくれていることがすごく嬉しく思います。
美しいものを作り出す力があれば、必ずまちも美しくなります。アートを基本に考える子どもたちが育っていけば、きっとそれぞれの職業の中で美しいもの、いいもの、より素晴らしいものを生み出していけるのではないでしょうか。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>