自然と人がふれあう美しく緑豊かな里山を次の世代へ
NPO法人加治丘陵山林管理グループ理事長 今野 栄之さん
○プロフィール
森林保全の活動に興味を持ち、退職後から本格的に加治丘陵山林管理グループに参加。令和4年度から第6代理事長に就任。
入間市と協働で、里山の環境を守り次代へつなぐ取り組みをすすめている。
NPO法人加治丘陵山林管理グループは、入間市が誇る里山「加治丘陵」の森林保全を目的に2003年に設立しました。
訪れる人たちが安心して楽しく回れるよう、歩道を整備したり休憩できるテーブルや丸太ベンチを作ったりしています。
最近、加治丘陵でもナラ枯れが起きています。ナラの木に虫が入り、水分を吸い上げられず枯れてしまう病気です。倒木や枝の落下などの危険があるため、歩行者の安全を第一に考え、私たちが年間で約60本~100本のナラの木を伐採しています。
ナラ枯れが増えた原因のひとつが、里山が管理されなくなり老木が増えたことです。森は間引きをしないといけません。太陽の中で暮らすことが大事なのは、人間も動物も植物も一緒。日が当たらない森は最悪なんです。里山は人が手を入れないと荒れ果てて、野生動物も人の生活区域に入って来てしまいます。
草木があって虫がいて動物がいる加治丘陵。自然そのものが身近にあります。この豊かな森を維持していくには人手が必要です。若い方にも関心を持ってもらいたいと思い、親子ハイキングや伐採の見学、ヒノキの皮むきなどのイベントも行っています。次の世代にも森の大切さ、素晴らしさを伝えていきます。
〔インタビュー動画の二次元コードは本紙またはPDF版をご覧ください〕
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