文字サイズ
自治体の皆さまへ

〔コラム〕未来へのリレー

22/26

埼玉県入間市

自然と人がふれあう美しく緑豊かな里山を次の世代へ
NPO法人加治丘陵山林管理グループ理事長 今野 栄之さん

○プロフィール
森林保全の活動に興味を持ち、退職後から本格的に加治丘陵山林管理グループに参加。令和4年度から第6代理事長に就任。
入間市と協働で、里山の環境を守り次代へつなぐ取り組みをすすめている。

NPO法人加治丘陵山林管理グループは、入間市が誇る里山「加治丘陵」の森林保全を目的に2003年に設立しました。
訪れる人たちが安心して楽しく回れるよう、歩道を整備したり休憩できるテーブルや丸太ベンチを作ったりしています。
最近、加治丘陵でもナラ枯れが起きています。ナラの木に虫が入り、水分を吸い上げられず枯れてしまう病気です。倒木や枝の落下などの危険があるため、歩行者の安全を第一に考え、私たちが年間で約60本~100本のナラの木を伐採しています。
ナラ枯れが増えた原因のひとつが、里山が管理されなくなり老木が増えたことです。森は間引きをしないといけません。太陽の中で暮らすことが大事なのは、人間も動物も植物も一緒。日が当たらない森は最悪なんです。里山は人が手を入れないと荒れ果てて、野生動物も人の生活区域に入って来てしまいます。
草木があって虫がいて動物がいる加治丘陵。自然そのものが身近にあります。この豊かな森を維持していくには人手が必要です。若い方にも関心を持ってもらいたいと思い、親子ハイキングや伐採の見学、ヒノキの皮むきなどのイベントも行っています。次の世代にも森の大切さ、素晴らしさを伝えていきます。

〔インタビュー動画の二次元コードは本紙またはPDF版をご覧ください〕

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU