外国ルーツの親子の居場所づくり
こくごクラブ 代表 中村 廣子さん
○プロフィール
2003年に「こくごクラブ」を立ち上げ、外国ルーツの子どもたちに会話と学習の支援をするほか、親に対しても生活全般のサポートをしている。
新型コロナウイルスの影響で一時休止していたが、今年度から再開。
毎週日曜日13時から14時30分に図書館西武分館で無料の教室を開いている。
「こくごクラブ」を立ち上げたきっかけは、日本の制度がわからずに困っている外国ルーツの親子がとても多かったからです。子どものためには、親の心の安定が一番です。子どもをゆったりと育てられる気持ちになるには、日本語の勉強かもしれないし、就職の相談かもしれません。何が必要なのかを見つけて、できるだけ安心してもらえるようにトータルで支援をしています。
外国ルーツの子どもは、いろいろなストレスを感じながら一生懸命生きています。学校など日本人の集団の中にポツンといて、寂しさや戸惑いがあります。高校を選ぶ時には、どんなに学力が高く生活に馴染んでいたとしても、進学する高校に外国ルーツの仲間がいるか必ず聞いてくるそうです。「こくごクラブ」は、そんな外国ルーツの子どもたちが集まれる居場所にもなっています。
入間市でも外国籍の市民が人口の2%を超えました。教室に通う人に聞くと、入間市は住みやすいと言ってくれて嬉しくなります。困っている外国人がいたら「英語喋れないからダメ」ではなく「何か困っていませんか?」って声をかけるなど、興味を持って外国人に接することが大事だと思います。仲良くなる一番の秘訣ですからね。
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