〔コラム〕未来へのリレー

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コラボ商品をきっかけに「狭山茶の味」を知ってほしい
狭山茶　池乃屋園　専務取締役　茶師　池谷　英樹さん

○プロフィール
茶農家に生まれ、緑豊かな茶畑に囲まれて過ごす。伝統ある池乃屋園の茶師として“自分が本当に届けたいもの”にこだわり、狭山茶の製造から販売まで一貫して取り組む。お茶の品評会で4度の農林水産大臣賞を受賞。狭山茶の魅力を多くの人に届けるため、時代に合ったお茶造りを提案している。

昔は急須で淹れるのが当たり前だったお茶ですが、今はペットボトルが主流になり、多種多様な飲み方に変わりました。日常にお茶を取り入れていくには、他の食材と掛け合わせたり、異業種の方と連携して新しい商品をつくったりすることも大事だと思っています。
これまでに、仲間と共にプロジェクトをつくり、お茶に関する様々な商品の開発・販売をしてきました。狭山茶に掛け合わせるものは無限大にあると思っています。5年前には茶葉の持つ旨みを最大限に引き出した「高級ボトリングティー」をつくりました。そしていま、新商品として狭山茶の玉露を使った「緑茶のスパークリングティー」と、和紅茶と埼玉県のいちご「あまりん」を掛け合わせた「いちご和紅茶のスパークリングティー」の2種類を開発しています。いろいろな商品をきっかけに、お茶のファンになってもらい、最終的には急須でお茶を飲んでほしいのが本心です。
僕の願いは、お茶屋さんがつくるお茶の味を知ってもらうことです。狭山茶は小さい農家が多いながらも一軒一軒がこだわりや情熱を持っています。ぜひ、いろいろなお茶屋さんに足を運んでいただき、その思いを感じながら、おいしい狭山茶を味わってほしいと思います。