令和4年度は、新型コロナウイルス感染症対策に取り組んだほか、埼玉県済生会加須病院の開院と病院を核とした加須駅周辺地域のまちづくりなどを推進しました。
【歳入の状況】
市税や地方消費税交付金などが増加しましたが、基金からの繰入金や新型コロナウイルス感染症関連の国庫支出金が減少しました。
(対前年度▲35億2,652万円)
【歳出の状況】
小学校の施設整備に要する経費などが増加しましたが、埼玉県済生会加須病院の建設支援に要する経費の皆減などにより衛生費が減少しました。
(対前年度▲28億7,605万円)
【収支の状況 〜収支の均衡〜】
歳入歳出差引額:57億3,246万円
実質収支:50億6,255万円
単年度収支:▲2,757万円
実質単年度収支:▲2,668万円
【市債残高の推移 ~債務残高の圧縮~】
一般会計において、本庁舎受変電設備棟建設のための借り入れを行いましたが、新たな市債の借入額よりも過去に借り入れた市債の償還額の方が大きかったため、市債残高は減少しました。また、全会計の合計についても、市債残高は減少しました。
【主要3基金残高の推移 ~将来への備え~】
将来への備えとして着実に基金への積立を実施し、主要3基金の残高は増加しました。
公共施設等再整備基金…前年度繰越金などを有効に活用することで元金を積み立てたため増加
【令和4年度 決算の主な事業】
令和4年度に行われた事業の中から、主なものを紹介します。なお、決算書は本庁舎および各総合支所で閲覧できます。
◆新型コロナウイルス感染症対策
○感染予防
・新型コロナウイルスワクチン接種事業 8億3,574万円
新型コロナウイルス感染症の感染予防や発症予防、重症化予防を図るため、医療機関と連携しながら、市民を対象としたワクチン接種を円滑に実施
○生活支援
・住民税非課税世帯等に対する電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金給付事業 4億5,763万円
エネルギー・食料品価格などの物価高騰の影響を大きく受ける方の生活や暮らしを支援するために、住民税非課税世帯などに対し、5万円を給付
○生活支援
・地産地消推進事業 521万円
・給食センター管理運営事業 112万円
コロナ禍などにおける物価高騰の中で保護者負担を増やすことなく、給食の質を維持するとともに、地産地消をさらに推進するため、学校給食における賄材料費の高騰分と地場産野菜の購入費を支援
○生活支援・事業者支援
・ちょこっとおたすけ絆サポート券全世帯配布事業 2億6,587万円
コロナ禍における原油価格・物価高騰などの影響を受けている市民の家計を支援するとともに市内経済の活性化を図るため、1世帯あたり5千円分の「ちょこっとおたすけ絆サポート券」を全世帯に配布
○事業者支援
・燃料費高騰対策事業 2,013万円
他の公的制度の燃料費に対する補助金などを受給していない事業者に対し、1事業者につき燃料費の増加額の2分の1の額(上限20万円)を給付
◆その他
○小学校施設整備事業 8億239万円
老朽化した校舎の環境を改善するため、不動岡小学校の大規模改造工事などを実施
○庁舎維持管理事業 4億4,752万円
災害対策として、市役所本庁舎の受変電設備棟の建設工事などを実施
※令和3年度からの継続事業
○幹線用排水路改修事業 1億2,247万円
安心安全なまちづくりを推進するため、水路緊急安全点検を実施し、水路などの危険箇所にフェンスや柵、注意喚起の標識などを設置
○マイナンバーカード交付等事業 3,353万円
マイナンバーカードの取得率向上のため、公共施設や商業施設において出張申請サポートを実施
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