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自治体の皆さまへ

「ちがい」をやさしく越えて多文化共生のまちへ(2)

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埼玉県加須市

【interview 外国出身者の声】
ひと言に「外国人」といってもさまざま 市内で生活する方に話をお聴きしました

◆加藤ノルマさんご家族
ノルマさんは16歳で初来日。一時帰国するが2016年に再来日し、加須市には2022年から住む。6人家族で全員がブラジル国籍。
※写真は本紙6ページをご覧ください。

◇ブラジル連邦共和国 出身
首都:ブラジリア
面積:約851.2万平方キロメートル(日本の約22.5倍)
人口:約2億1,531万人
言語:ポルトガル語

Q1 どうして加須市に来ましたか?
仕事のために日本に来ました。静岡県や群馬県に住んでいましたが、今は加須市の工場で働いていて、近くに引っ越しました。
ワイパーを作る工場で、塗装の後の検品をしています。

Q2 日本の好きなところは?
夜道を一人で歩いていても、子どもが一人で通学しても安心なところです。
安くておいしいレストランがたくさんあります。寒い季節には、家族で温かいラーメンを食べに出かけるのが好きです。

Q3 日本で困ることは?
日本語です。特に病院は、普段は使わない難しい言葉が出てくるので、分かるまで時間がかかります。

Q4 加須市の皆さんに伝えたいことは?
加須市には、私たちのように、まだ日本語が得意ではない外国人もたくさんいます。翻訳機は便利ですが、完璧ではないと思うので、日本語でお話しするときは、できるだけ分かるまで、ゆっくりはっきりと伝えてもらえると嬉しいです。私たち家族は、日本も加須市も大好きです。

◇ノルマさんが紹介するブラジルの文化
私が住んでいたパラー州は、アマゾン川の近くで、果物や野菜がたくさん採れます。クプアスという果物は、酸っぱいのでコンデンスミルクやお砂糖を入れてジュースにしたり、ケーキやアイスにします。
ジャンブーは、タカカというスープや、鶏肉と炒めたり、いろいろな料理に使えるほうれん草のような野菜です。私も庭で育てています。
※写真等は本紙6ページをご覧ください。

◆スミス・カタマシさん
市内企業に勤める。母国の公用語である英語・チュイ語、スミスさんの民族に伝わるエヴェ語、日本での仕事や日常会話のための日本語など、多くの言語を使い分けて暮らす。

◇ガーナ共和国出身
首都:アクラ
面積:約23.9万平方キロメートル(日本の約3分の2)
人口:約3,282万人
言語:英語、各民族語

Q1 どうして加須市に来ましたか?
ものづくりの技術や空手などの文化に興味があり、26年ほど前、日本の語学学校に入学しました。結婚後しばらくして、妻の故郷であり、子育ての環境も整っている加須市に引っ越しました。

Q2 日本で驚いたことは?
一番は、落とし物が見つかって、自分の元に届くことです。
うどんにも驚きました。ガーナでは、主食は具の入ったスープと一緒に食べるので、甘いつゆにつけて主食だけで食べることはありません。でも、加須市のお米はおいしいので、おかずなしでも食べられます。

Q3 日本で困ることは?
見た目で怖がられてしまうのか、人に声をかけても話を聞いてもらえず立ち去られてしまったり、電車などで隣に誰も座らなかったり、距離をとられてしまうと悲しいです。

Q4 加須市の皆さんに伝えたいことは?
ガーナで有名な日本人に野口英世がいます。彼は、黄熱病の研究中にガーナで亡くなってしまいましたが、今でも、ガーナと日本をつなぐ架け橋のような存在です。ガーナは安全で、やさしい人が多く、日本人もたくさん暮らしています。私の話をきっかけに、少しでもガーナに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

◇スミスさんが紹介するガーナの文化
カカオや金採掘のイメージが強いガーナですが、木や竹を使った工芸品作りも盛んです。
他にも、長い歴史を持つ「アフリカンビーズ」のアクセサリーがあります。鮮やかな色と多彩なデザインが特徴で、冠婚葬祭などの大切な行事で身に着けます。
※写真等は本紙7ページをご覧ください。

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