■騎西領用水(新川(にっかわ)用水)の取水口
騎西領用水の取水口は、見沼代用水に架かる元圦橋(もといりばし)(外田ケ谷)にあり、利根川の水を下流域の水田地帯に送っています。
騎西領用水の開削は、江戸時代初期の騎西城主により行われたと考えられています。その頃は、忍領の排水流路の星川に堰を設けて取水し、溜めて水源としていました。300年ほど前には江戸幕府による見沼代用水の開削が行われ、利根川の水が星川を流れることになり、流水量が増えました。しかし、堰の高さや構造で流水量が変わるので、排水に悩む堰の上流の村々と下流の村々で争論が起きています。騎西領用水は、騎西領44か村で組合をつくり管理するなどした極めて重要な用水です。
その後も改修が行われ、現在は用水に沿う自転車・歩行者専用道路「水と緑のふれあいロード」の起点となっています。起点付近には、案内板や竣工記念碑があります。
紹介者:野中松夫 加須市文化財保護審議会委員
○元杁橋
住所:外田ケ谷86
問合せ:生涯学習課
【電話】0480-62-1223
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