歴活(レキカツ)-知れば史るほど-

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■玉敷神社のオシッサマ
騎西の玉敷神社は、江戸時代の騎西領の総鎮守として、元荒川沿いの地域を中心に広範な信仰圏があります。玉敷神社では、春から夏にかけて旧騎西領の48村を中心に「御神宝(ごじんぽう)」「剣」「猿田彦の面」を周辺の村々に貸し出し、借り受けた村々では氏子がそれらを担いで家々を回るオシッサマ(御獅子様)の行事が行われます。
オシッサマが行われるのは、元荒川に沿った地域が中心で、加須市を中心とする北埼玉地区のほぼ全域と、久喜市・蓮田市・白岡市などの埼葛地区、鴻巣市・熊谷市・深谷市・吉見町など、広範囲に及んでいます。県外では、群馬県佐波郡玉村町でも行われます。
オシッサマは、はやり病除けや一年間の無病息災を祈願して行われます。特に効力があるとされるのは、箱に入った御神宝の獅子頭で、人々の頭の上にかざして振られます。また、剣や猿田彦の面を頭にかざすところもあります。

紹介者：板垣時夫　加須市文化財保護審議会委員

■玉敷神社
住所：騎西552-1

問合せ：生涯学習課
【電話】0480-62-1223