■令和によみがえった木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)
龍蔵寺の本尊である木造阿弥陀如来立像は、鎌倉時代の1293(永仁(えいにん)元)年に造られました。1937(昭和12)年、国の重要美術品に認定され、1964(昭和39)年には、埼玉県指定文化財になっています。
仏像を後世に伝えるため、令和4年に埼玉県と加須市の補助を受け行われた、劣化修理・補強作業が完了しました。作業で新たに発見された墨書に「大旦那舞木智信 巳上二千餘人」とあり、「舞木」は群馬県千代田町の地名であることから、同地との何らかの関係がうかがい知れます。また、これまで知られていた2回の修理(天保・慶応年間)に加え、1682(天和2)年には、京都の名門の仏師左京法眼広祐が修理していたことが分かりました。
仏像の拝観(通常は非公開)と、仏像への理解を深める講演会を開催します。
日時:10月14日(土)14時~16時
場所:龍蔵寺 倶会堂(くえどう)
定員:70人
講師:林 宏一 氏(岩槻人形博物館元館長)、岩佐 光晴 氏(成城大学教授)
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