■初春の風物詩 騎西だるま市
○明治から続く、朱色の賑わい
さぁ買った、買った。縁起物のだるまだよ―。寒さを吹きとばすような熱気ある売り文句が、参道に響き渡ります。
毎年2月1日に玉敷神社境内で開かれる「騎西だるま市」。明治15年ごろ、高崎のだるま商が出店したのが始まりといわれています。明治5年の新暦の採用から間もないこの頃、地域行事は、それまでの旧暦に従って行われ、新暦では毎年実施日が異なっていました。しかし、これでは不便と各町村の関係者が話し合い、新暦のひと月遅れで行事を実施することとします。そうして、元々旧暦の元日に実施していただるま市は、2月1日に開かれるようになりました。
何度転んでも起き上がる縁起物、だるま。職人によって一つ一つ描かれるその顔つきは、同じようで少しずつ異なります。一年の願いを込めて片目を入れれば、どんな表情でもきちんと座って、辛抱強く福を呼び込んでくれることでしょう。今年、だるま市で、お気に入りのだるまを探してみませんか。
○令和6年 騎西だるま市
とき:2月1日(木)10時~18時
※売り切れ次第終了
ところ:玉敷神社(騎西552)
内容:だるまなどの露店販売
※当日の交通規制はありません。
※写真等は、本紙3ページをご覧ください。
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