■高札場(こうさつば)と問屋場
武蔵野銀行加須支店の向かい側の交差点角に「高札場と問屋場」の標柱が立っています。
江戸時代には、加須村の中心部で早くから物品の中継地として商業的活動が行われていました。1838(天保9)年ごろには、軒数230のうち農間商職人(農民が耕作の合間に行った営業)が200を超え、にぎわっていました。主なものとして、穀物商・呉服太物商・小間物商・荒物商・瀬戸物商・古着商・古鉄紙くず買・菓子屋・金物屋・薬種商などの店がありました。それらの店が、現在の本町通の周辺に集まっていたようです。(加須市史より)
「高札場と問屋場」の標柱には「ここには、江戸幕府の通達や禁制を、大きな木の板に書いて掲示した高札場のあったところで、多くの人々が集まる交通の要衝であった、また、東側一帯には問屋場(物資の集配や荷物の積み替えなどを行った)があり、物流の拠点として栄えたことから、この交差点は「大辻」と呼ばれる」と説明されています。
紹介者:関根雅彦 加須市文化財保護審議会委員
○高札場と問屋場
住所:中央二丁目交差点
問合せ:生涯学習課
【電話】0480-62-1223
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